今年度初の全校朝会2
- 公開日
- 2021/04/13
- 更新日
- 2021/04/13
学校の様子
今年度の初全校朝会の校長先生の講話は「思いやりの心」についてでした。(以下講話から)
桜の花が咲きはじめました。桜と菊は、日本の国花です。桜の花を見ると、心が穏やかに、温かくなりますが、皆さんはどうですか?。おそらく誰一人、桜の花を見て、腹を立てたり、嫌な気分になる人はいません。今日は,これから先、大人になっても大切にしてほしいことを話します。これは、世界中どこでも大切にされている人の心のあり方です。
「人をいじめてはいけません」という言葉を聞いて、どんなことを感じますか?「そんなことは当たり前だ」と思っていると思います。
しかし現実には、人をいじめてしまう人、傷つけてしまう人がいます。それは、今も大昔も変わっていません。(村八分)なぜそういうことが起こるのかといえば、何か大切なものが欠けているか、大切なものを持ってはいるけれど曇っているからです。
さて、その大切なものは何だと思いますか?
それは「生活信条」の中にもありますが、「思いやりの心」です。
「思いやり」とは、「人の身になって考える」「相手の立場になって感じてみる」ということです。困っている人、落ち込んでいる人を見て、「何か困っていたり、悩んでいることがあるのだろうなあ」と思ったり、泣いている人がいたら「何か悲しいことがあるのだろうな」と感じられる、これが思いやりの1歩目です。心が曇っていると、これができません。心が曇ってしまうのは、自分のことだけを考えてしまうからです。
さて、ここから先がとても大事なのですが、相手を思いやっているだけでは、その気持ちが相手には伝わりません。声をかけてあげたり、話を聞いてあげたり、励ましたりしてあげると、気持ちが伝わり、相手の心は軽くなったり、穏やかになったり、温かくなったりします。
これが本当の意味での「思いやりの心」です。
相手の立場になって考え、その人を支えるのが「思いやりの心」です。思いやりの心は、世界中で通用する、尊い、価値の高い心であり、人の役に立つ行為です。そして、思いやりのある人は他者から認められます。仏教には「因果応報」という言葉があり、良い行いをすれば、自分にも良いことが返ってくるとされています。
北陵生全員がそういう人間に成長してほしいと思っています。
今日は「思いやりの心」の話しをしました。周囲の人を支えられる人間になってください。