昨日（８月２９日）、後輩を前に熱く語りかけるこの青年の名前は福士徳文（のりふみ）さん。平成１４年度の本校卒業生です。今回、第２回北梅講演会の講師としてお招きしました。講演のタイトルは「将来に向けて今やるべきこと」。
　
　ご自身は厨中卒業後、盛岡商業高校に進学し、１年生からチームの点取り屋として３年連続で全国高校サッカー選手権大会に出場し、３年時にはその年のインターハイ・全国高校サッカー大会で得点に輝き、順天堂大学に入学後もエースストライカーとして大学選手権で準優勝を勝ち取るなど、自分の夢であるＪリーガーになることが確実視されるような活躍ぶりでしたが、結局Ｊリーグからのオファーはなく、ずっとずっと夢見てきた目標をあきらめなければならなかったこと、大きな挫折を経験し、サッカーに関わるすべてのことから自分を遠ざけたいと思ったことなどをまっすぐに話してくれました。その後、プレーヤーではなく指導者への道に進もうと決意し、コーチングを専門とした研究を続け、今年４月からその努力が認められて慶應義塾大学の助教として学生たちの体育の授業（講義）を受け持ち、サッカー部のコーチとして、やりがいを感じて仕事に励んでいるとのことでした。

　印象に残ったのは、最初眠そうにしていた生徒が、だんだんと食い入るように福士さんの話を聞いていたことでした。その姿は特に３年生に多く見られ、今後の自分の生き方と照らし合わせて考えている様子が伝わってきました。自分と年の近い若者、しかも厨中の先輩ということもあって、身近な存在として「もしかしたら自分もやれるんじゃないか」という気持ちにさせてくれた、熱い講演でした。

　キーワードは「自分で判断する」！後輩よ、先輩に続け！！

　※ちなみに福士さんは１７７センチです。決して小さいわけではありません。
　　校長先生（１８６センチ）が大きいのです（笑）