飛鳥中学校「 第74回 入学式 」の様子です。
「 入学式 」は、校長式辞・新入生代表の誓いのことば・1学年所属職員の紹介で終えました。
1年A組担任:富森先生 B組担任:宮川先生 C組担任:福田先生
1年生副担任: 叶先生 岡田先生 八幡先生
時間短縮のため、校長式辞は、省略してお話ししました。
おりたたみ記事「 校長式辞・ここをクリック 」からご覧いただけます。
校長:高田 勝喜
新入生のみなさん、入学おめでとうございます。
改めまして、保護者のみなさま、お子様のご入学、まことにおめでとうございます。
私たち教職員、そして、本日の参列は叶いませんでしたが、在校生一同、新入生の入学を心より歓迎いたします。
今現在なお、新型コロナウイルス感染症の拡大が、世界の大きな脅威となっています。先が見えないこの事態に、大きな不安を感じられていることと思います。
私は、飛鳥中学校長として、生徒のみなさんの安全を確保することが、最優先の使命と考えています。
今日のこの入学式も、感染防止のため、時間短縮等、前例のない措置をとった上で、開催することになりました。
何卒、みなさまのご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。
さて、新入生のみなさん、今日から飛鳥中学校の生徒としての生活が始まりました。今君たちの心の中は、中学校生活への期待と不安が入り混じった複雑な気持ちでいっぱいではないでしょうか。
中学生になったら、どんなことができるのか、たくさんの期待が駆け巡っているものと思います。
と同時に、しっかりやっていけるのだろうか、先生や上級生は怖くないだろうかという不安もあるでしょう。しかし、不安というものは、分からないから感じるのであって、学校が再開し、1月もすれば、立派な中学生になれるので大丈夫です。
では、期待のほうはどうでしょうか。みなさんの期待に、飛鳥中学校は応えてくれるでしょうか。「期待どおり」とか「期待外れ」とか言いますが、期待とはいったい何でしょう。
期待の「期」の字は、ここでは、「あてにする」という意味です。期待の「待」は文字どおり「待つ」という意味です。つまり、期待とは、「あてにして待つ。」という意味になります。
たとえば、期待して入った部活動があまり強くなかったとします。
その時、「ああ、残念。がっかりだ。」と思いますか、それとも「最高だ、僕の力で、私の努力で変えていけるチャンスがある。」と思いますか。
中学校が自分に何かをしてくれることを期待しているだけでは、いつまでたっても学校生活は有意義なものにはならないでしょう。
しかし、自分がこの学校で何ができるか、そして、どのように貢献できるかを考えた時、期待は希望へと変わります。
自ら進んで考え、適切に判断し、行動できる生徒であってほしいと思います。
改めまして、保護者のみなさま。本日、みなさまにとってかけがえのない大切なお子様82名を、確かに飛鳥中学校でお預かりいたしました。
これからの世の中は、今の社会情勢を見てもわかるように、どのように変化していくか想像がつきません。
だからこそ、どんな状況にも柔軟に対応できる力、前例がないことに挑戦できる力、そして、自分の考えを持ち、判断し行動できる力が必要となります。
中学校は、学習面、生活面ともに、私たちが子供たちに求める内容も高度になってまいります。また、3年後には、義務教育を修了して新たな進路選択をすることとなります。
私たち飛鳥中学校の教職員は一丸となり、全力を挙げてお子様の成長のために努力してまいります。
しかしながら、学校だけでは、そうした目標を達成できるものではありません。学校と保護者、地域のみなさまが子どもを育てる大人の責任として、協力し合うことが、何より大切であると考えています。
お子様一人ひとりの夢の実現のため、これからの3年間手を携え、共に子供たちの成長を見守り、支えていけますようお願い申し上げ、私の式辞といたします。
令和2年4月7日
東京都北区立飛鳥中学校長 高田 勝喜