本日、放送にて「 2学期始業式 」が行われました。
ここ数日、新型コロナウイルス感染者数は、かなり減少してきました。
リバウンド、そして、第6波と、感染拡大がないことを願うばかりです。
「 始業式 」も全校生徒が体育館に集まり、実施できそうな状況になってきました。
本来、始業式や終業式では、「 校歌斉唱 」や「 表彰 」などが予定されます。しかし、今日の始業式は、私からの話だけなので、放送での「 始業式 」としました。
始業式での「 校長講話 」は、「 おりたたみ記事・ここをクリック 」に掲載しました。
校長:高田勝喜
おはようございます。校長の高田です。
2期制をとっている北区では、今日からが、2学期のスタートになります。1年間の折り返し地点でもあります。
絶え間なく流れる時間に区切りをつけるという意味では、とても大切な機会です。ぜひ、自分自身の1学期を謙虚に振り返り、2学期の希望や抱負・目標を考え、その実現に向けた計画を立ててみてください。
さて、以前の全校朝礼で、時の流れについて少し触れましたが、覚えている人はいるでしょうか。過去・現在・そして、未来と言う時の流れ。
過去の積み重ねが、現在(今)の自分の姿につながるということ。今の積み重ねが未来の姿につながるということ。
そして、「過去を変えることはできないが、未来を変えることはできる。」と言う話をしました。
先日、あるクラスの学級だよりにも、同じような言葉が紹介されていました。
「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる。」というものでした。大切にしたい言葉です。
この「時の流れ」について、少し視点を変えて捉えた人がいます。
フリードリヒ・ニーチェと言う人を知っているでしょうか。ニーチェ、名前くらいは聞いたことがあるという人もいるかもしれません。100年ほど前に実在した、ドイツの哲学者です。
そのニーチェの言葉に、
『 過去が現在に影響を与えるように、未来も(また)現在に影響を与える 』
と言う言葉があります。
もう一度繰り返すので、どんな意味か少し考えてみてください。
『 過去が現在に影響を与えるように、未来も(また)現在に影響を与える 』
前半の『 過去が現在に影響を与える 』と言う言葉の意味を理解することは、さほど難しくはないでしょう。しかし、『 未来もまた、現在に影響を与える 』はどうでしょうか?
簡単な例をあげると、今日学校から帰ったら、家族と誕生日のプレゼントを買いに行くことが予定されているとしたら、今、ウキウキとした気持ちになるのではないでしょうか。その誕プレが、新しいスマホだったらなおのことでしょう。
こうしたこれから未来に起こるであろうことが、少なからず今の自分に影響を与えているということです。
先日、3年生を対象に「高校の先生の話を聞く会」が行われました。話を聞く会の中で、高校生活の映像が流され、高校生活がどんなものか紹介されていました。そして、高校の校長先生が、「進路選択は、悩みや不安がありたいへんでしょうが、高校生活を思い描くことで頑張れることもあります。」とおっしゃっていました。
ニーチェの言う『 未来もまた、現在に影響を与える 』に通じると思います。
半年後、1年後、そして、2年後、未来の自分をどのように思い描くかで、今、現在の自分がどう行動し、どうあるべきかが決まってきます。
どんな自分でありたいのか、未来の自分が明確であればあるほど、今現在、何をしていくとことが望ましいのかが明らかになります。
改めて、新学期を迎えるにあたり、これからの生活の中で、どういう自分でありたいかを一人ひとりが思い描き、それぞれの目標を考えてみてください。
以上で、私の話を終わります。