本日「 全校朝礼 」を行いました。
私からイソップ童話の『 うさぎとかめ 』のお話をしました。
内容については、「校長講話・ここをクリック」に掲載しました。
全校朝礼後、“ 実りの秋 ”にふさわしく、たくさんの表彰がありました。
【北区立中学校読書感想文コンクール】(写真:中)
・3年生女子 〜銅賞〜 ・3年生女子 〜佳作〜
・2年生女子 〜銅賞〜 ・2年生女子 〜佳作〜
・1年生男子 〜佳作〜 ・1年生女子 〜佳作〜
【第34回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞」(写真:下)
・3年女子 〜佳作〜
校長:高田勝喜
※以下、講話原稿ですが、実際の朝礼での話の進め方は若干違いますのでご承知おきください。
おはようございます。
3年生は、先週末「進路面談」を終え、自らの進路選択に向けて、目標が明確になってきたことと思います。
そうした時期なので、今日は、目標に向かう際に参考にしてほしいこと、目標に向かう姿勢について話をしておきます。
3年生だけでなく、1・2年生も今週末、定期考査があるので、一緒に考えてください。「あ・じ・み・こ・し」の「し」=「姿勢」につながります。
イソップ童話で知られる 『 ウサギとカメ 』 の話です。
「 ウサギとカメが山の頂上を目指して競走し、最後はカメが先にゴールする 」という童話です。知らない人はいませんね。
それでは、「 ウサギは、なぜカメに先を越されたのでしょうか?」
自分の力を過信して、居眠りをしてしまったから?
あるいは、カメのことを馬鹿にして、油断してしまったから?
いずれも正解です。
では、質問の仕方を変えます。
「 カメは、なぜ、ウサギより先にゴールできたのでしょうか?」
最後まであきらめずに、ゴールを目指したから・・・。
地道にコツコツと努力を積み重ねることができたから・・・。
と、これもまた正解です。
では、改めてウサギの走り方・カメの歩みの進め方を考えてみてください。
「 なぜ、足の速いウサギは、カメに先を越され、歩みの遅いカメは、ウサギに勝つことができたのでしょうか ? 」
そこには、ウサギとカメの走り方、目標に向かう考え方・姿勢に違いがあるのでしょう。
「 ウサギは常に相手を見て走り、カメは常にゴールだけを見て歩みを進めた。」
もう一度繰り返します。
「 ウサギは相手を見て走り、カメはゴールを見て走った。」
誰かの存在を気にしたり、その誰かと自分とを比較することが、油断や焦りにつながる。そして、自分の力を発揮できずに終わってしまう。
これがウサギの走り方だと言えます。
それに対して、ただ自分が目指すゴールのみを見据え、今自分がやるべきことを着実にこなしていく。自分と誰かとの比較ではなく、今自分にできることに全力を尽くす。
これがカメの歩みの進め方、目標に向かう姿勢だと言えるでしょう。
同じことが、学習やスポーツでも言えるのではないかと思います。
良きライバルの存在が自分を高めてくれるということもあります。しかし、その存在にとらわれすぎてしまうと、自分を見失うことにつながります。
たとえば、それが進路選択であれば、そのゴールは誰かに勝つことではなく、「 進路決定 」つまり、「 合格 」 という目標にあるはずです。
にもかかわらず、それを見失ってしまうと、誰かの存在や倍率が高いとか低いとかいったことにとらわれ、油断したり、逆に必要以上に焦ったり不安になってしまうものです。
進路選択を例に挙げましたが、学習やスポーツなどにおいて、まず大切なことは、自分の目指すゴール・目標を見失わないことです。
そして、そのゴール・目標にたどり着くために必要な努力を惜しまず、積み上げていくことです。
自分の決めたゴール・目標は、決して逃げることはありません。あとは自分がゆっくりと、しかし、確実に自分の目指すゴール・目標に近づいていくだけです。
3年生のみなさん、今の話を参考に、それぞれが目指す、進路実現に向けて着実に歩みを進めてください。
以上でわたしの話を終わります。