本日、「 全校朝礼 」を実施し、新しい年がはじまりました。
全校朝礼では、私から以下のメッセージを生徒たちに伝えました。
おはようございます。 2週間の冬休みを終え、学校が再開しました。
ニュース等で知っていると思いますが、1月1日・元旦の夕方、能登半島を中心にマグニチュード7.6・最大震度7の大きな地震が発生しました。
そして、1週間以上過ぎた今もなお、多くの方が被災者となり、不自由な生活を強いられています。被災地の1日もはやい、復旧・復興を願うばかりです。
と同時に、大きな地震は、いつ・どこで起きるか分からないと言うこと、そして、地震に対する備えや訓練の大切さを改めて感じました。
君たちにも被災地へ心を寄せてもらえたらと思います。
つづきは、「校長講話・ここをクリック」に掲載しました。
校長:高田勝喜
さて、新しい年がはじまり、一人ひとりが、この1年の健康や目標を、そして、3年生は自身の進路決定を願ったことと思います。
新しい年を迎えるという1年の節目。特に日本では、「1年の計は、元旦にあり。」という言葉があるように、生活にけじめをつけるための、とてもすばらしい知恵が継承されてきました。
絶え間なく流れる時間に区切りをつけるという意味でも、とても大切な機会です。ぜひ、新年の希望や抱負・目標を考え、その実現に向けた計画を立ててみてください。
今日は、飛鳥中学校が大切にしている「あ・じ・み・こ・し」の「じ=時間」について少し話をさせてください。
時間を守る・遅刻をしない・時間をコントロールするといった基本的な習慣を身につけることはとても大切なことです。
さらに、今日は、時間の流れ・時の流れといったことについて、みんなで共有したいと思います。
過去・現在・そして、未来と言う時の流れ。
「過去の積み重ねが、現在(今)の姿、自分につながる」ということを聞いたことがあるでしょう。そして、言い方を変えると、「今の積み重ねが未来の姿につながる」ということになります。
また、「過去を変えることはできないが、未来を変えることはできる。」と言う言葉もあります。
この時の流れ、時間を少し視点を変えて捉えた人がいます。
フリードリヒ・ニーチェと言う人を知っているでしょうか。名前くらいは聞いたことがあるという人もいるかもしれません。100年ほど前に実在した、ドイツの哲学者です。
そのニーチェの言葉に
『 過去が現在に影響を与えるように、未来も(また)現在に影響を与える。』という言葉があります。
『過去が現在に影響を与える』と言う言葉の意味を理解することは、さほど難しくはないでしょう。しかし、『未来も現在に影響を与える』はどうでしょうか?
簡単な例をあげると、今日学校が終わったら、みんなで新年のお楽しみパーティーを予定しているとしたら、今、ウキウキとした気持ちになるのではないでしょうか。
3ヶ月後、半年後、そして、1年後、未来の自分をどのように思い描くかで、今、現在の自分がどう行動し、どうあるすべきかが決まってきます。
どんな自分でありたいのか、未来の自分が明確であればあるほど、今現在、何をしていくとことが望ましいのかが明らかになります。
あらためて「1年の計は、元旦にあり。」新しい年を迎えるにあたり、この1年が、どういう自分でありたいかを一人ひとりが思い描き、それぞれの目標を考えてみてください。
2024年が、皆さんにとって良き1年であることを願っています。