調理員さんの仕事

《検収》
納品された品物が新鮮かどうか確認をします。原材料(調理する前の材料)を50ｇ以上ビニール袋にとって，２週間−20℃以下の冷凍庫で保存しておきます。(食中毒などの事故が起きたときに原材料を調べます。)

「ちゃんと材料があるか確認。記録もきちんと取るよ。」
「私たちの仕事は，朝７：３０から始まります。」

《下処理》
野菜についているよごれを落とします。たまねぎやにんじん，ジャガイモの皮などもむきます。野菜は流水で３回よく洗います。

・ジャガイモ
　ジャガイモの芽は機械で取ることができないので，手で包丁を上手に使って取ります。献立によっては100?以上のジャガイモを使うのでとても大変です。

・にんじんなど
　給食では色の濃い野菜(にんじん，ほうれん草など)，色のうすい野菜(キュウリ，キャベツなど)をバランスよく使います。食物せんいがいっぱいのキノコなどもたくさん使います。

「冬は水がとっても冷たいから，手が痛くなるよ。」

《上処理》
よごれをきれいに落とした野菜を献立に合わせて切ります。献立によっては機械ではなく手で切るときもたくさんあります。カレーのジャガイモなどは写真のような機械で切ります。

「野菜の量がたくさんだけど，がんばるぞ！」

サラダに使う野菜も、給食では全てゆでて加熱による殺菌をしています。
「温度計を使って，きちんと温度も確認をするよ。」

大豆には良質なタンパク質や食物センイもたくさんです。給食にもたくさん使います。

「お家でも大豆などの豆そのものを食べてほしいなぁ。」
「大豆などの豆にドレッシングがしみるように早めにつけるんだよ。」

サラダを和える釜には水が通るようになっていて，冷たい状態で和え物ができるようになっています。

食中毒は和え物から発生することが多いので，給食センターでも特別に注意をしています。食缶にも保冷剤を入れて冷たい温度が保てるように工夫しています。

・たまご
たまごの製品(オムレツや厚焼きたまごなど)は６〜９月の食中毒が心配な季節にはお休みするように献立を考えています。

・炒める
ジメジメする季節はバイ菌が元気になるので，給食センターでも特別に注意をしています。 夏になると40℃以上になります。

「よぉ〜く火が通るようにいためるぞ！」

・焼く
鶏肉はお肉の中でも火が通りにくいので，よく焼けるように注意します。

お肉の中心(真ん中に温度計をさして確認します)温度が75℃で１分以上になるように焼きます。

・味つけ
１食の塩分は３ｇ以下になるように献立をたてています。暑くなると味付けが濃くなりがちなので，濃くなり過ぎないように注意して味つけをします。

「うす味になるように調味するんだよ。」
「１日に必要な塩分は10ｇだよ。」

《出発》
保管庫で十分乾燥させて消毒した食器やもりつけが終わったお汁やおかずをコンテナへセットします。 コンテナをトラックにつんで４つの小学校へ運びます。運転も調理員さんがします。

「いってきまぁ〜す！」

《午後からの仕事》
もどってきた食缶や食器をきれいに洗います。きれいに洗ったら，保管庫でよく乾燥させておきます。

「これで明日の準備もバッチリ！みんながおいしく食べてくれて食缶がからっぽになって返ってきたときが１番うれしいです。」

《確認した温度の記録》
「ちゃんと記入して・・・よし，ＯＫ！」

《食器の返し方についておたより作成》
「みんながわかりやすいようにきれいに書くぞ！」

《水道水の塩素測定》
「毎日２回，お水がきれいか確認して記録します。」

《検便の準備》
「検便は月に２回します。食べ物を作る上で，これもとても大事なこと。準備しなくちゃ。」

《印刷など》
「みんなにくばる献立表やセンターで使う記録用紙なども印刷するよ。」

《新しい献立の研究》
「給食を作るだけでなく，みんなにおいしく食べてもらえるために日々研究してます。」

《新しい献立の研究》
「給食を作るだけでなく，みんなにおいしく食べてもらえるために日々研究してます。」