学校日記

4年生 新川開削物語劇

公開日
2025/03/14
更新日
2025/03/14

今日の○年生

【4年生児童より】内野小学校4年生は新川の開削について苦労した様子を劇にしました。新川のことを地域の人や,新川のことを知らなかった人たちに知ってもらいたいからです。みなさんは,新川は人工川なのを知っていますか?200年前の内野は,3年に1回大洪水がありました。新川を作る許可が下りるまで80年。新川を作るには,どれだけ苦労したのか。どれだけ大変だったのかをこの劇で伝えました。少しでもよいので,新川のことを多くの人に知ってもらいたいです。

 2枚目の写真は,度重なる洪水のせいで苦しんでいる農民たちが伊藤五郎左衛門さんに三潟の悪水を抜いてもらうようにお願いする場面です。落ち込んでいる場面を演じるのは難しかったです。お客さんの方向を見て,下を向かずにできるだけ前を向いて演技し,工夫して表現することができました。

 伊藤五郎左衛門さんと仲間がたくさんの苦労とたくさんのお金をかけてくれたおかげで,新川を作ることができました。この新川は川の下に川を通すという大工事でした。そのおかげで,内野での水害がなくなりました。伊藤五郎左衛門さんに感謝の気持ちをもちました。私たちは,劇を通して楽しく伝えることができました。

 新川の開削は最初,幕府と長岡藩に断られました。でも伊藤五郎左衛門さんたちは18名の連名で起請文を出して,許可をもらいに行ったそうです。その後許可を取るものの,たくさんのお金が必要で,それを願い人の負担にすることにしました。借金がたくさんある中でも,最後までやりきり最終的には願人たちの所持金がない状態でも,新川を完成させました。内野を含めた西蒲原一体の米作りがしやすくなって,水害もなくなり,内野は住みやすいところになりました。

 僕たちの住んでいる内野の町に「新川」という立体交差の川が流れています。その新川を開削した伊藤五郎左衛門さんのことを社会で学習し,地域の人達に伝えるために総合的な学習の時間で,劇を行いました。難しい言葉や方言が出てきて大変でしたが,小道具や衣装を使って当時の人々の大変さを伝えることができました。伊藤五郎左衛門さんたちが作った新川によって,新潟市が日本一の米の生産量になったり(令和5年度),安心して暮らせるまちになったりしていることに感謝したいです。