6月21日 母親委員会研修会
- 公開日
- 2012/06/25
- 更新日
- 2012/06/25
家庭教育委員会
6月21日(木)、グリーンパレスにて第一回母親運営委員会を行いました。運営委員会後の研修会では、市内小中学校で養護教諭として長年にわたり子どもや保護者に関わられた安藤節子先生に、『地域で支える子育て−家族・地域のきずな−』というテーマで講演をしていただきました。子どもには一人で伸びる力があるにもかかわらず、親が口を出し過ぎる、やることの方向を決め過ぎる、お金を出し過ぎるなどといった、ご自身の子育ての経験を交えながら、今の地域社会と家庭のつながりが約20年前からどんどん低下しているなどの問題点を指摘されました。
コミュニケーション能力の未熟さ、社会性の欠如、自己を肯定できない等、現代の子どもたちの問題が指摘される昨今において、「ありがとう」「おはよう」などの心地よい言葉がけや、体をいたわる言葉がけを大人がすることによって、子どもは、自分が大切にされている、頼られているといった自信を持つようになっていきます。そこでまずは、地域でのあいさつ、例えば交通指導当番の時や子ども会に参加した時など、大人の方から積極的に声かけをします。そうすれば、子どもも必ず反応してくれるはずです。しかし、何よりもまずは、家庭の中から変えなくてはいけません。子どもが出かける時に「いってらっしゃい。」と言いますが、それだけではなく、その後に「気をつけてね。」という言葉をかけるのが大事です。「気をつけてね。」の言葉によって、自分が大切にされているという安心感がわくのです。そして、愛情の預貯金をすることです。「愛してるよ。」「ありがとう。」といった言葉を、毎日は無理でも気づいた時にコツコツと伝えていくことで、将来の親子関係がよりよいものになっていくのです。
大人が変わらなくては、子どもは変わりません。毎日のあわただしい日々の中で、私たち大人が忘れかけていたことを気づかされました。今後は、少しずつ愛情の預貯金をしながら、子どもと共に成長していけたらと思いました。