学校日記

「日本PTA全国研究大会 京都大会」 参加報告

公開日
2012/08/31
更新日
2012/08/31

活動報告

 春日井からは、5人の役員で京都の地まで行ってきました。
 「いのち こころ ゆめ〜伝えよう つなげよう 育もう」をスローガンに、第1日目は、京都各地で分科会が開催されました。春日井のメンバーは、特別第1分科会『スポーツと教育「のり越える」』に参加しました。
 午前中の研究討議では、「乗り越える」というテーマについて、近畿大学の杉浦先生のコーディネートとのもと、教師・保護者・監督・医師の立場から、4名のパネリストのお話がありました。やる気は、動機付けや意味付けが大切なので、「何のために」が必要である、怪我などで我慢も学ぶこともある、スポーツは人生の縮図で、子どもも大人も共に壁を乗り越えていこう、とのお話でした。
 午後からは、大林素子さんの基調講演を聞きました。女子バレー元日本代表でスポーツキャスターの大林素子さんは、コンプレックスであった背の高さを母の助言で受け入れられたと話され、「子どもによって合う言い方やサポートがある」と語られました。「あきらめなければ、誰にでもチャンスがある」「周りの人やものに感謝の気持ちを言葉にして伝える」など、聞いていて自分でも気をつけていれば何かが変わるかもしれないと思えるお話でした。『のり越える』という言葉がとても印象に残り、子どもたち一人ひとりが強い意志を持って行動する環境づくりをPTAとしてどうするべきか考えさせられる講演でした。
 2日目は、京都国際会議場で全体会が行われました。大会宣言の後、『スマイル・レボリューション』と題して、加藤登紀子さんによる記念講演を聞きました。加藤登紀子さんは、東日本大震災後、幾度も被災地を訪問されて沢山の方との触れ合いを通じ、いくつもの曲を作られたそうです。その中で、震災直後に作られた『今どこにいますか』という歌と共に被災地の写真が映し出されました。今なお、行方がわからない人もいるという現実、そして普通の生活ができないでいる人たち。復興には、まだまだ時間がかかるようです。大切な家族を亡くした人たち、計り知れない苦難を乗り越えてきた方々の姿には涙がこぼれました。この講演会を通じて、わたしたちは、普通でいることのありがたさ、命の尊さを改めて痛感した講演となりました。
 貴重な討論会や講演に参加させていただく機会をいただいた、春日井市内小中学校の保護者の皆様に感謝申し上げます。