学校日記

七夕

公開日
2007/07/02
更新日
2007/07/02

校長メッセージ

 今日、校長室でお仕事をしていると音楽室から「笹の葉さらさら・・・」という可愛らしい歌声が聞こえてきました。そう、今週末が七月七日、七夕なのです。七夕のお話は皆さんもよく知っていると思います。中国の昔のお話です。
 美しい織り姫星が、天の川の向こうに住んでいる牽牛星の所にお嫁に行きました。二人はとても仲が良かったのですが、毎日毎日遊んでばかりで仕事をしませんでした。
 織り姫星は機を織る仕事を、牽牛星は牛を牽いて田を耕す仕事をすることになっていましたが二人ともまったく仕事をしませんでした。昔は、機を織り、衣服を作るのは女性の仕事で、田を耕して米などの作物を作るのが男性の仕事でした。自給自足といって、何でも自分たちの手で作らなければ生活できないし、生きていけなかったのです。
 そんな二人を見かねた天の神様が怒り、織り姫星を天の川のもとの場所に戻してしまいました。そして、一年間に一度しか会ってはならないとしました。また、その日に雨が降ると川を渡ることができず、もう一年待つことになりました。とてもかわいそうですね。
 七夕の日、願い事を書いて笹に飾ると、望みがかなえられるといって、多くの人が昔からこの日に願い事を書きました。手先の器用な織り姫星にあやかって裁縫が上手になりますように、また、里芋の葉にたまった露で墨をすって字を書き、習字が上手になりますようにと願いました。
 皆さんの中にも願い事を書いて笹に飾る人がいると思いますが、大切なのは願い放しでなく、実現するよう自分で努力することを忘れないでほしいと思います。