rusyourennjya-3.png

記事

(学校だより校長巻頭言)新たな一歩を踏み出す子どもたちへ

公開日
2025/03/25
更新日
2025/03/25

お知らせ

 校舎の周りにはまだたくさんの雪が残っていますが、それでもここ数日は、少しずつやわらかな春の日差しが降り注ぐようになり、誰もが春の扉を開ける時を待ちわびる、そんな気配を感じます。

今月15日、第137回卒業証書授与式が挙行されました。ご来賓の方々、保護者の皆様、教職員、そして6年ぶりに全校児童が一堂に会し、たくさんの祝福を受ける中、43名の卒業生がこの学び舎を巣立っていきました。背筋をピンと伸ばし、堂々とした所作で卒業証書を受け取る姿、凜として式に臨む姿は、まさに小学校生活6年間の集大成と言える素晴らしいものでした。
 特に印象深かったのは、卒業生たちによる合唱「大切なもの」(作詞・作曲:山崎朋子)です。その歌声には卒業という節目を迎えた子どもたちの希望と決意が込められており、未来への力強い第一歩を感じさせるものでした。この楽曲の歌詞は、日常の中にこそ多くの「かけがえのないもの」が潜んでいることを教えてくれます。仲間と共に笑い、時に涙し、励まし合ってきた日々。学びや遊びを通じて育んできた絆。そして、見守り、導いてくださった先生や地域の皆様。それらすべてが未来につながる大切な宝物であることに、卒業生たちは改めて気付いたことでしょう。
 ~ 大切なものに 気づかない僕がいた 今 胸の中にある あたたかい この気持ち ~
 ~ ひとりきりじゃないことを 君が教えてくれた ~
 歌詞の一節一節をそれぞれの想いを込めて歌い上げた姿は、私たち教職員だけでなく、参列された保護者の方々の心にも深く響いたことと思います。卒業生たちが本校で過ごした6年間は、決して平坦な道のりではありませんでした。新型コロナウイルス感染症の影響により、様々な行事が中止や延期となり、思うように学校生活を送ることができない時期もありました。しかし、子どもたちは仲間と共に乗り越えてきました。運動会や学習発表会などの学校行事では、それぞれの力を発揮し、素晴らしい成果を上げました。日々の学習では、互いに教え合い、学び合い、高め合いました。また、委員会活動やクラブ活動などにも積極的に参加し、学校生活をより豊かなものにしてくれました。卒業生たちが築き上げてきた伝統は、在校生たちへと確かに引き継がれています。きっと卒業生の歌声や姿に憧れを抱き、未来への希望を膨らませたことでしょう。

 今日は修了式。子どもたちに通知表(修了証)を渡しました。一人一人の記録を読み返すと、子どもたちはたくさんの成長をしてきたことがわかります。計算が速く正確にできるようになった、マット運動で難しい技ができるようになった、自分の考えを上手に説明することができるようになった…。いずれも最初からできたわけではありません。数々の失敗があっての成長なのでしょう。子どもたちの失敗は〝成長〟の証です。子どもたちの頑張りに大きなハナマルをあげたいと思います。
 結びに、この1年間、本校の教育活動を支えてくださった保護者の皆様、交通指導員さん、学校ボランティアの皆様、そして地域の皆様にも心より感謝申し上げます。私たち教職員は、子どもたちの成長をしっかり振り返りながら、新学期に向けさらに努力を重ねてまいります。
 今後とも留萌小学校と子どもたちへの温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。 (令和7年3月24日発行 学校だよりNo.24より)

校長 秋葉 良之