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1=2のパラドックス

公開日
2017/07/10
更新日
2017/11/21

広がる学び講座

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 パラドックスという言葉を聞いたことはありますか?パラドックスとは矛盾のことです。

とある操作をすると1=2となり矛盾が生じる有名な計算があります。皆さんにそれを紹介するのでどの操作に問題があるのか探してみてください。

a=b とします。

a+a=b+a  →両辺にaを加えます。
    
a+a=a+b  →右辺のbとa を入れ替える。  …(1)

2a=a+b

2a-2b=a+b-2b  →両辺から2bを引きます。 …(2)

2a-2b=a-b

2(a-b)=(a-b)  →左辺を因数分解します。  …(3)

2×(a-b)=1×(a-b)   

2=1  →両辺を(a-b)でわる。         …(4)

はい、なんとも奇妙な1=2という式ができあがりました。
実は(1)〜(4)の操作のどれかで数学では絶対にしてはいけない事をしてしまったために、1=2という矛盾した結果を生んだのです。
みなさんはどこに問題があるか分かりますか?

こたえは…









(4)です。
それはなぜでしょう…
みなさん計算のあるルールを覚えていますか?
そう0で割ることはできないというルールを…
a=bであることから、a-bはa-aとなり、つまり0になるのです。
(4)の(a-b)で割るということは0で割るということ…
やってはいけない0で割るという事をしてしまったために1=2という矛盾した結果を生んだのです。

どうでしょう皆さんわかりましたか?
調べると、これ以外の1=2の計算方法があるので興味のある方がいたら調べてみてください!!