全校朝会:ハンノキ
- 公開日
- 2007/03/12
- 更新日
- 2007/03/12
トップニュース
体育館の中に卒業式という雰囲気が出てきました。皆さんからも、もうすぐ卒業・進級という感じを受けます。6年生は土曜日行われた“感謝の会”お疲れさまでした。さて、今日も『三宅島の春』をもってきました。この木は、何の木だかわかりますか?「ハンノキです。」その通りです。よくわかりました。この木はハンノキまたはオオバヤシャブシと呼ばれています。冬の間は葉がないのですが、春になるとこのようにきれいな緑の葉が生えてきます。このハンノキは三宅島には、なくてはならない木なのです。その理由は、三宅島は溶岩や火山灰でできている島です。土に栄養があまりあるとはいえません。このハンノキの根は、土に栄養を与えてくれます。また、葉が落ちると土に混ざって、土をよくしてくれます。そうした土の中にはミミズがいます。そのミミズは、アカコッコなどの野鳥のエサになります。このハンノキの成長は、とても早いです。5年間でみんなの足の太さぐらいまでなります。昔は成長したハンノキを切り、炭にして燃料にしていました。畑にもハンノキの葉を入れて肥料にしています。三宅島は、現在火山ガスの影響で緑が少なくなってきています。ハンノキは、火山ガスに負けずに闘っています。そこで詩をつくってみました。「ハンノキの うすい緑に 願いもち」皆さんはどんな願いをもちますか?考えてみてください。ハンノキに負けないように今週も元気にがんばりましょう。
三宅村立小学校 校長 前 沢 蔵 人