学校日記

運動会がんばろう −一生懸命がんばる子が好き−

公開日
2005/09/26
更新日
2005/09/26

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 台風17号も通り過ぎて、今週から来週にかけては天気もよくなりそうです。今週土曜日の小中合同運動会も実施できそうで安心しています。先週は1〜3年生のバルーンを使った演技や4〜6年生のソーラン節など、子どもたちの練習を何度も見させてもらいました。どの子も一生懸命取り組んでおり、その姿に感心しているところです。
 ところで、私には「一生懸命がんばる」ということで忘れることのできない思い出があります。それは、私がある小学校に勤めていたときのことです。私が担任していた子どもではありませんが、体が成長すればするほど筋肉の力が弱くなっていくという病気の子どもがいました。その子は筋肉が弱いので、かけっこをしても歩くくらいの速さでしか進むことができません。それでもその子は運動会のかけっこでも一生懸命でした。前に進もうとがんばっていました。他のみんなよりはだいぶ遅れてゴールインしましたが、まわりで見ている人たち全員が、その子に大きな拍手を送りました。
 次の年の運動会、その子は筋肉の力がもっと弱くなっていて、担任の先生に手で支えてもらわないと前に進めませんでした。 それでもその子は一生懸命前に進もうとがんばっていました。進んだ距離は短かったのですが、見ていた人たちは前以上に感激して力いっぱい拍手しました。一生懸命がんばる姿が輝いて見え、見ている人たちの心を動かしたのだと思います。
 さて、私たちの運動会もあと一週間です。これからの練習がとても大切になります。子どもたちには、これまでのように一生懸命練習して本番を迎えてほしいと思います。そして運動会当日も全力でがんばってほしいと思います。いい加減な気持ちでやっていると、まず自分自身が「運動会よかったな」と満足した気持ちにはなれません。また、応援してくれている人たちもがっかりしてしまうことでしょう。かけっこで何等賞になっても、団体演技でちょっと間違っても、一生懸命やることが何より大切だと私は考えます。
 今度の運動会は、三宅島で学校を再開して初めての運動会です。島の人たちも大勢見に来てくれます。三宅島の学校らしい元気いっぱいの素晴らしい運動会になるよう、私たちは練習も本番も全力で取り組んでいきます。保護者の方々も、応援や協力をどうぞよろしくお願いします。

                 三宅村立小学校長 齋藤裕吉