学校日記

校長室だよりNO113

公開日
2013/10/28
更新日
2013/10/28

校長室から

10月28日(月)ランドセル俳人

 今日の全校朝会、「ランドセル俳人」の話です。小学6年生が詠んだ俳句が本になっています。その子が、詠んだ俳句を子供達に見せました。

「いじめられ 行きたし行けぬ 春の雨」
「いじめ受け 土手の蒲公英 一人摘む」
「生まれしを 幸かと聞かれ 春の宵」

 この子は、どうしてこの句を詠んだのだろうと子供達に聞くと、「いじめられていて、その気持ちを詠んだと思います。」と返ってきました。

 その通りです。作者は、944gで生まれました。小学校1年生でも小さく、頭だけが大きかったので、そのことでずっといじめを受けてきたそうです。5年間もです。学校は、誰にとっても楽しい所でなくてはなりません。それが、苦しくて辛い場とは、本人にとっても、親にとっても、やりきれないでしょう。

 作者は、5年生で、学校に行かなくなり(当たり前です)、好きな俳句をたくさん詠んだそうです。心のよりどころだったのでしょう。こんな句もありました。

「春の虫 踏むなせっかく 生きてきた」
作者の心の叫びが聞こえてきそうです。6年生になった作者は、学校に通っているということです。三宅小でも、どんな学校でも、いじめなんてあっては絶対にいけません。
 学校は、誰にとっても楽しい所にしなくてはいけません。私達大人の最大の務めです。