学校日記

たんなん

公開日
2017/05/08
更新日
2017/05/08

校長室から

 今日は全校朝会で話したことについて書かせていただきます。
 私が小学校4年生のころの話です。一人のやんちゃな男の子が、クラスの女の子をからかっていました。日頃はすぐにからかいをやめるのですがその日はしつこく女の子をからかっていました。いつもはその女の子も言い返したりするのですがその日は言われっぱなしになっていて、とうとう泣き出してしまいました。そこに「たんなん」という男の子(勿論あだ名です)がやって来て男の子の腕をつかみ、「いじめるなよ。かわいそうだろう。」と強い口調で言いました。
 それを見ていた私たちは「たんなんは女の子の味方なんだ。」と男子みんなで冷やかしました。すると「たんなん」はこちらを向いて「悪いのはいじめていた方だろう。男も女も関係ないだろう。」と言い放ち、その場を立ち去りました。
 その場に残された私たちは「たんなん」の言葉を聞いてうつむきました。
 回りの冷やかしにもかかわらず正しい行動を行う心の強さを思い知らされました。
 もう40年くらい経ちますが今もその時のことは覚えています。強い心をもち、実践に移すことは簡単ではありません。大人になっても難しいことです。
 しかし、三宅小学校の子供たちには「たんなん」のように強い心をもてるようになってほしいと願っています。