学校日記

目の教室だより〜楽しく文字を読むために〜

公開日
2020/10/02
更新日
2020/10/02

目の教室

こんにちは、足立小 目の教室です。
10月になり、涼しい風が心地よい季節となりました。
秋の食べ物はおいしく、ついつい食べ過ぎてしまいますね…。
食べた分、体を動かして、健康でありたいものです。


さて、今回は少し工夫すると読みが楽しくなる支援についてお話しします。

はじめに、お子さんにこのような様子はありませんか?
・視力検査の結果は両眼共にAやBなのに、文字が見えにくいと訴えることがある。
・読書や音読をしていると、すぐに疲れてしまう。
・文字を飛ばして読んだり、途中で読んでいる行が変わったりする。

大切なことは、人によって見え方は様々、ということです。
例えば…
・白い紙をまぶしく感じてしまう。
・文字がふにゃふにゃしているように見える。
・文字がたくさんあると、どこを見たらよいのかわからなくなる。
このような見え方をしているお子さんの場合、文字を読むことが大変負担の大きなものになります。
実際にどのように見えているのか、本人にしかわからないため、子どもの気持ちに寄り添って支援を進めることが難しいケースともいえるでしょう。
しかし、頑張っている状態を続けさせることは、読むこと・学習することが嫌になってしまう原因になりかねません。


そこで、今回は2つの道具をご紹介致します。
写真1枚目:カラーフィルター
写真2枚目:置き型ルーペ(2倍程度)

カラーフィルターの良いところは、(1)紙特有の反射を抑えられる、(2)見る範囲を狭めることができる、の2点です。今回は緑のフィルターを使用していますが、カラーバリエーションが豊富ですので、お子さんが一番見やすいと感じる色・これなら読みたいと思える色を選択することができます。

置き型ルーペは、自分が読みたい部分を程よい大きさに拡大することができます。細かい文字を読むことに抵抗のあるお子さんにおすすめです。

また、どちらにもガイドとなるラインが入っているので、文字や行の読み飛ばしの見られるお子さんの支援に効果的といえます。


足立小学校 弱視通級指導学級(目の教室)では、お子さんの見え方についてのご相談を随時受け付けております。
何か気になることがありましたら、お気軽にご連絡ください。

足立小学校 弱視通級指導学級 直通電話:03-3889-7673