本日は、放送による全校朝礼を行いました。
以下、私から生徒たちに伝えたメッセージです。
おはようございます。校長の高田です。
早いもので、令和2年度も残すところ一月(ひとつき)となりました。
3年生にとっては、飛鳥中学校で過ごした3年間もあとわずか。
大切な仲間と過ごす時間が、そして、1日1日が、とても大切で愛おしいと感じているころではないでしょうか?
続きは、「 おりたたみ記事・ここをクリック 」に掲載しました。
校長:高田勝喜
1・2年生は、入学・進級時にそれぞれ長期の臨時休業があり、あまり進級したことを実感できず、令和2年度が始まったことと思います。
そして、ウィズ・コロナの生活も、すでに1年を過ぎようとしています。
この1ヶ月で、それぞれが上級生・最上級生、そして、進学への準備をしっかり進めてください。
今日は、古くから伝わる格言をひとつ紹介します。
今から漢字五文字を伝えるので黒板に書いてください。
国語係がクラスで漢字の得意な人、手伝ってください。
「 日日是好日 」
旅館や茶室の床の間に飾られる掛け軸などで見たことがある、と言う人もいるかもしれません。「一期一会」などに似ていますね。
読み方は、「 にちにちこれこうにち 」とされていますが、「 にちにちこれこうじつ 」や「 ひびこれこうじつ 」などとも読まれます。
文字どおりに解釈すれば、「 毎日毎日が良き日。」となります。
この言葉の出典は、中国の故事からきています。
今から千百年ほど前、中国の唐の国に雲門という禅僧(お坊さん)がいました。
ある日、雲門禅師が修行をしている弟子たちに、「 これまでの15日間( これまでの日々 )にどう向き合ったかは聞かない。これからの15日間( これからの日々 )とどう向き合うのか一言で言ってみなさい。」と質問しました。
そして、なかなか答えることができない修行者、弟子たちに代わって、雲門禅師は自ら「 日日是好日(にちにちこれこうにち)」と答えました。
先程言ったように、文字どおりに解釈すれば、「 毎日毎日が良い日。」になりますが、
その後、雲門禅師が何を伝えようとしたのか、様々な解釈がされるようになりました。
例えば、
「 毎日が良き日となるよう努力するべきだ。」
「 その日その日について、良いとか悪いとか考える心を捨て去りなさい。」、
あるいは、「 どのような日も良い日だと受け止め、自分が生きていることに感謝しなさい。」など、この言葉の意味することが考えられるようになりました。
1年を過ぎようとしているウィズ・コロナの生活においても、過ぎ去った時間ではなく、これからの時間が大切です。
毎日が良き日になるよう主体的に時を作り、充実した一日一日としていきましょう。
楽しいも楽しくないも、面白いもつまらないも、自分自身の心の持ちようです。
令和2年度の残り1ヶ月「 日日是好日(にちにちこれこうにち)」の心持ちで過ごしてください。
以上で私の話を終わります。