写真:上、全校朝礼で「 開校記念日 」について紹介しました。
写真:中、開校記念日について説明した際、使用した「 昭和22年度 教務日誌 」です。
写真:下、「 教務日誌 」には、「入学式・開校式 」について記載されています。
5月1日が飛鳥中学校の「 開校記念日 」とされていますが、昭和22年の記録によると5月5日(月)晴天の日に、入学生徒151名が参加し、10時から行われたようです。
朝礼で生徒たちに伝えた内容は、【 校長講話・ここをクリック 】に掲載いたしました。 放送朝礼ではないので、大方の内容になりますのでご承知おきください。
校長:高田勝喜
少し日にちが過ぎてしまいましたが、先週の日曜日、5月1日は、飛鳥中学校の「開校記念日」でした。
飛鳥中学校が開校したのは、1947年、和暦で言うと昭和22年になります。今、2022年ですから、1947年に開校したということは、以前も伝えたとおり、今年で創立75周年を迎えることになります。
昭和22年、少し前に日本にはどのようなことが起きていたでしょうか。
昭和20年、1945年は、太平洋戦争が終わった年です。太平洋戦争、第二次世界大戦と言われた戦争があったことを、君たちも知っていることと思います。東京も大空襲があり、焼け野原となり、広島・長崎に原爆が投下され、多くの人が犠牲となりました。敗戦後の日本が、まだ復興半ばの時代です。
その年、わが国の最高法規である「日本国憲法」が施行されました。この憲法では「等しく教育を受ける機会(権利)」が定められ、現在の教育の根本的なものが決められました。
飛鳥中学校の歴史は、まさに戦後の新しい日本の歩み、戦後教育の歩みと共にあるわけです。それだけ、飛鳥中学校は、長い歴史と伝統を受け継いできた学校ということです。
ここに、『 昭和22年度 教務日誌』というものがあります。
この資料によると、昭和22年5月5日、入学式・開校式が10時から行われたとあります。開校の年に入学した生徒は151名とのこと。
実は、飛鳥中学校の始まりは、現在の王子総合高校の教室を仮教室とし始まっています。
そして、開校の4年後、昭和26年に、現在の西ヶ原の地に木造の校舎が建設されました。以来、何度か校舎の建て替えがあり、この4月から、現在の新校舎へとなりました。
これからは、君たちが新たな歴史や伝統を創り上げていく番であり、これまでの伝統をただ継承するだけでなく、新しい時代、新しい価値観に対応した新しい学校を、築いていくことになります。
先日の「生徒総会」では、「前例踏襲」という言葉を伝えました。
まさに、前例を踏襲するのではなく、ICTを利活用した新しい時代に対応した「生徒総会」だったと感じています。今までどおりにおこなう、元に戻すだけではなく、前例にとらわれずに新しい学校を築いてください。
そこで、今日は「伝統と革新」という言葉を、共有したいと思います。「革新」とは、それまでの習慣や方法などをより適切なものに変更していくことを意味しています。
今日から始まる運動会練習、そして、運動会当日と、飛鳥中学校の運動会には素晴らしい伝統があると感じています。
ぜひ、そうした伝統を3年生は、1・2年生に伝え、1・2年生は受け継いでください。
飛鳥中学校のよき伝統を大切にしながら、新しい伝統を創造する・創り出していけることを願っています。
以上で私の話を終わります。