【 在校生歓迎の言葉 】
桜の花も咲き誇る暖かな季節となりました。希望に胸を膨らませている新入生の皆さん、そして保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。
初めて着る制服はどうですか?今、皆さんは希望と不安でいっぱいだと思います。私も一年前は「友達ができるかな」「勉強は追いついていけるかな」と不安でいっぱいだったことを思い出します。
しかし飛鳥中学校には、熱心に指導してくださる先生方や、優しく教えてくださる先輩方がたくさんいます。そのおかげで私達も、人として大切なことを一つひとつ学びながら、こうして優しい仲間に巡り合い、安心して学校生活を送っています。だから、わからないことや困ったことがあったら遠慮なく私達に聞いてください。みなさんが楽しく学校生活を送れるように私達も全力で協力していきます。
新しいクラスには、初めて出会った仲間がたくさんいると思います。ここで大切にしてほしいことは「自分から行動する」ということです。クラスの友達に「おはよう」と声をかけたり、係や委員会の中で他の友達や先輩たちとも話し合いをしながら、私はいろんな人とのつながりをもつことができました。人とつながることは自分を成長させるチャンスです。だから係や委員会、部活動など、積極的に参加してみてください。
勉強の内容は少し難しくなりますが、専門の知識を持った先生方が丁寧に教えてくださいます。飛鳥中学校の授業では、「話し合い」や発表の場面も多く、「対話」を通して学ぶことで、知識を深めることができます。日々の小さな積み重ねを大切にして、力を伸ばしてください。
中学校は行事も充実しています。春には運動会があり、秋には学芸発表会があります。毎年の宿泊行事や校外学習を通して、お互いを知り、認め合う機会になり、互いの仲を深めることができます。仲間と協力して一つのことをやり遂げる達成感を得ることも楽しみの一つです。
飛鳥中学校には誰もが輝ける舞台が沢山あり、表舞台に立つ一人ひとりの挑戦も、それらを影で支えるサポーターの役割も大切にされます。「自分から関わること」「目に見えない小さなこと」を大切に、一つ一つの行事に積極的に取り組み、多くのことを学んでください。
飛鳥中学校は、みんなが成長できる学校だと私は思います。互いを認め合い、一人ひとりの頑張りを見守り、応援できる、そんな仲間が沢山います。私はこの一年間で「失敗をしても受け入れてくれる仲間がいるから大丈夫」そう学び、自分の目標を達成することができました。だからみなさんも安心して、飛鳥中学校に通ってください。私達と一緒にさらに素敵な学校を創っていきましょう。
令和7年4月8日 在校生代表 ○○
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【 新入生誓いの言葉 】
やわらかな風が、春を感じさせる季節となりました。
本日、私たち115名は、新たな希望をもって、この飛鳥中学校へ入学します。
飛鳥中学校の先生方、先輩方が、私たちを、温かく迎え入れてくださり、いまとても安心しています。本日は、私たちのために、このような立派な入学式を開いてくださり、ありがとうございます。
六年間の小学校生活を終えて、今日から、新たな中学校生活が始まります。
私の3年間の目標は、2つあります。
1つ目の目標は、「団結力のある」集団になることです。
飛鳥中学校には運動会や学芸発表会などの行事があります。それらにみんなが全力で取り組むためには、たがいに信頼関係を構築し目標を共有することが大切だと思います。
異なる小学校から入学した友だちと話すことは緊張しますが、積極的にコミュニケーションをとることで、学級・学年が一つにまとまり、成長していきたいです。
2つ目の目標は、授業を通して、物事を言語化する力を身に付けることです。
中学校では教科ごとに先生が変わるのでより専門的な授業が受けられると聞いて、ワクワクしています。小学校の時は、発表することが不得意でしたが、これからは上手に伝える方法を先生方から学んだり、何よりクラスメイトや先輩方から学んでいきたいです。授業ではノートを分かりやすく整理したり、具体的な表現を用いるなど工夫したいと思います。そのような小さな行動が私たちの将来の夢につながると思います。
これからお世話になる先生をはじめとする、飛鳥中学校にかかわるすべての方々、
私たち新入生一同をどうぞよろしくお願いします。
そして、本日出席してくださった保護者の皆様。中学校生活を充実させ、自立した人間を目指して、自分を磨いていきます。これからも引き続き、温かく見守ってください。
私たちは、感謝の気持ちを常に忘れず、これからの3年間が充実したものになるように、全力を尽くすことを誓います。
令和7年4月8日 新入生代表 ○○
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【 校長式辞 】
本格的な春の訪れと共に、躍動感あふれる季節を迎えました。
本日、第79回入学式を挙行するにあたり、公私ともにご多用の中、本校PTA会長 ○○ 様をはじめ、多数のご来賓並びに保護者の皆様方に、ご臨席賜りましたこと、学校を代表いたしまして心より御礼申し上げます。ありがとうございます。
保護者の皆様におかれましては、お子様のご入学誠におめでとうございます。
皆様にとってかけがえのない大切なお子様115名を、確かにお預かりいたしました。
飛鳥中学校に入学して、良かったと思われるよう、教職員一同、全力で教育活動の充実を図り、お子様の成長を支えてまいります。
新入生の皆さん、改めて入学おめでとうございます。
新しい環境に少し緊張しているかもしれませんが、ここには、皆さんと共に学び、共に成長する仲間が、そして、優しく頼れる先輩たちがたくさんいます。
また、いつも温かく見守っている先生方がいらっしゃいます。
分からないことや困ったことがあれば、遠慮せずに相談してください。
中学校生活の始まりにあたり、皆さんにお願いしたいことがあります。
それは、私たちが描く夢を一緒に実現していくことです。
もちろん、皆さんにはそれぞれが大切にしている夢や目標があるでしょう。
その夢を追い続けながら、ぜひ私たちの夢も共有してほしいのです。
その夢とは、「飛鳥中学校を一番の学校にする」というものです。
「一番の学校」とは、学力テストや部活動あるいはコンクールの成績などで、他校と比べて順位が上、という意味ではありません。
私たちが目指す「一番の学校」とは、競争や数値で測るものではなく、お互いを認め、尊重し合い、誰もが安心して安全に過ごせる場所に、そして、それぞれが学校生活を精一杯充実させ、飛鳥中学校で過ごした日々を誇りに思える学校にすることです。
もし「飛鳥中学校はどんな学校ですか?」と聞かれたとき、「私にとって飛鳥中学校は一番の学校です。」と胸を張って答えられる学校。
また、生徒だけでなく、保護者や地域の皆さんにとって「我が子が通う学校が一番だ」と感じられる、そして、教職員が誇りをもって働ける学校であることも意味しています。
これが、私たちが目指す「一番の学校」です。
この夢を叶えるためには、ここに集まった皆さん一人ひとりの力が必要です。力を合わせ、共に進むことで、この夢は必ず達成できると私は信じています。
そのために、大切にしてほしいことを、2つ伝えます。
まずは、「挑戦する気持ちを大切にする」こと。
中学校では、経験のないことに挑戦したり、新しい自分を見つけたりする機会が、これまで以上に増えてきます。
例えば、より専門的になる各教科の授業、新しい仲間との出会いや関わり、部活動は楽しみもある反面、うまくいかないこともあるでしょう。
新しいことに挑戦するとき、すぐに結果につながるとは限りません。しかし、うまくいかないからと諦めるのではなく、次にどうするかを考え、挑戦し続けることが、自分自身の成長につながります。
失敗は決して無駄ではなく、むしろ貴重な学びのチャンスになります。
次に、「仲間を大切にする」こと。
学校生活では、一人でできることには限りがあります。だからこそ、仲間と協力し、物事を進めていく必要があります。
自分の考えや意見、アイデアを積極的に発信し、意見を交換することで、新しい気付きや発見が生まれます。
そのためには、誰もが自分の考えを安心して話せる環境を作ること、そして、その人の思いを受け止める力を高めることが大切です。
お互いを理解し、尊重し合うこと、そして、助け合い、支え合う集団になることで、皆さん個々の力はさらに伸びていきます。
これからの中学校生活で、「挑戦すること」「仲間を大切にすること」、この2つのことを心に留め、皆さん一人ひとりが成長し、共に歩んでいくことで、飛鳥中学校は、皆さんの手によって、誇りのもてる一番の学校へと変わっていきます。
そして、その挑戦が、今ここから始まります。
改めまして、保護者の皆様にもお願いがございます。
中学校は、学習面、生活面ともに、私たちが子供たちに求める内容は、高度になってまいります。また、3年後には、義務教育を修了して新たな進路選択を迎えることになります。 私たち教職員は、子どもたちの力を信じ、共に未来を築けるよう、全力で支援してまいります。
しかしながら、学校だけで課題を解決し、目標を達成できるものではありません。 保護者の皆様と学校が、子どもを育てる大人の責任として、協力し合うことが、何より大切であると考えています。
将来のある子どもたちの夢の実現に向け、これからの3年間手を携え、共に成長を見守り、支えていけますようお願い申し上げます。
結びにあたり、本日ご臨席賜りましたご来賓のみなさまには、今後とも地域と学校が一体となり、子どもたちの健全育成と夢の実現に向け、ご支援・ご協力いただきますようお願い申し上げます。
本日、新たな一歩を踏み出した新入生一人ひとりの未来を信じ、飛鳥中学校での3年間が、実り多く、満ち足りた日々となることを願い、式辞といたします。
令和7年4月8日
東京都北区立飛鳥中学校長 高田 勝喜