会長挨拶

挨 拶  東京都中学校道徳教育研究会  会長 月田 行俊 (江東区立有明中学校長) 


 日頃より、東京都中学校道徳教育研究会の活動にご理解・ご協力を賜り、誠にありがとうございます。東京都中学校道徳教育研究会の第41代会長を仰せつかりました江東区立有明中学校長の月田行俊と申します。よろしくお願いします。

 昭和33年に本会がスタートして66年間の長きに渡り、東京都中学校道徳教育研究会が、組織として持続してこられたのも、歴代会長をはじめ、尽力されてきた会員の皆様の研究の積み重ねがあったからだと、改めて感謝申し上げます。

 ここ4年間の本会の研究テーマを振り返ると、令和2年度は「社会情勢の急激な変化において、共によりよく生きる力を育む道徳教育」と設定し、研究発表会はホームページ上で行いました。令和3年度からの3年間は、「教科の特質を生かしつつ、これからの時代に対応する道徳科の指導の工夫」と設定し、オンラインやハイブリッド型での研究発表会を行い、研究を止めずに継続して行ってきました。

 令和6年度は、「人間としての生き方について考えを深める道徳科の指導の工夫」を研究テーマとしました。これは、まさに道徳科の目標そのものをテーマに掲げ、真正面から道徳科に向き合うという思いからです。

 地球規模の環境問題や生成AIがもたらす影響など、予測困難な時代と言われている状況の中、「道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめ、物事を広い視野から多面的・多角的に考え、人間としての生き方についての考えを深める学習」の充実は欠かせないものと考えます。

 今年度の活動については、毎回の研究部会でのワークショップ的な取組をしながら裾野を広げるとともに、第58回 全日本中学校道徳教育研究大会並びに第53回関東甲信越中学校道徳教育研究大会 神奈川大会での発表に向けての研究活動を行います。また、令和7年2月の東京都中学校道徳教育研究会研究発表大会に向けて、研究テーマに沿った公開授業の研究と準備を行うとともに、全公立中学校対象の道徳教育推進状況アンケートの実施と集約分析などにも取り組んで参ります。

 さらに、令和8年度は、第60回 全日本中学校道徳教育研究大会と第55回関東甲信越中学校道徳教育研究大会を東京で実施します。これまでの研究成果を踏まえ、令和6年度の研究を充実させるだけでなく、2年後の大会に向けての準備も加速させていくことが重要となります。そのためにも、さらに多くの会員を募り、東京都中学校道徳教育研究会という組織を盤石なものにしていく必要があると考えています。

 「先を見据えつつ、研究をしっかり固める」ことをスローガンに令和6年度を進めていきたいと考えておりますので、ぜひ、よろしくお願いします。