学校日記

午年のはじまりにあたって(1/8)

公開日
2014/01/08
更新日
2014/01/08

校長室

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明けましておめでとうございます。新しい年が始まりました。今年は、平成26年で「午(うま)年」です。
ところで、午年はどんな年でしょう。そもそも、誰が、どんな風にして、巳(み)年はヘビ、午年はウマという干支を決めたのでしよう。

遠い昔、中国では、年や月、時刻や方角を、十二の漢字で表していました。子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)の十二です。
例えば、子(ね)の刻は真夜中の零時、子の方角は北を表します。午(うま)の刻は昼の十二時、午の方角は南です。
現在、私たちが、午(うま)の刻、昼の十二時を正午と呼び、午の刻、十二時から前を午前、午の刻、十二時から後を午後というのもここから来ています。また、子(ね)の方角は北で、午(うま)の方角は南ですから、地球の北と南を結ぶ線を子午線と呼んでいます。

そして、中国の王(おう)充(いつ)という人が、この十二支を多くの人々に分かりやすく伝えるために、覚えやすい馴染みのある動物を当てはめたと言われています。子はネズミ、丑はウシ、寅はトラ、卯はウサギ、辰はリュウ、巳はヘビ、午はウマ、未はヒツジ、申はサル、酉はトリ、戌はイヌ、亥はイノシシです。

六世紀の中頃、仏教が日本に伝わりました。併せて、この十二支も日本に伝えられたということです。西暦が使われている現在、月や時刻、方角の表し方で十二支は使われていません。しかし、十二支の動物を使ってその年の運気を表す風習は、今も私たちに受け継がれています。例えば、今年の干支である午は、陽気で明るく、開放的なことを表しています。

馬は、草食動物で主に草を食べます。日本ではニンジンが大好物とされていますが、リンゴや蜂蜜、角砂糖などの甘い物も大好きです。
また、古くから馬と人間の関係は深く、田や畑を耕したり、重い物を運んだりして、人間の役に立ってきました。戦の時には、軍馬として人間と一緒に闘うなど、欠かすことのできない存在で、家畜として大切に育てられてきました。
ですから、私たちの周りには馬を使った言葉がたくさんあります。例えば、「馬が合う」というのは、気が合うこと、意気投合することを表しています。また「鹿を指して馬となす」という諺もあります。誤りを無理に押し通すこと、白を黒と言い張ることを表しています。

新しい年、平成26年の午年の始まりにあたり、皆さんはどんな目当てを立てましたか。私は、上所小学校の皆さんが、学びとる子、助け合う子、きたえる子であってほしい。
 そして、「馬齢を重ねる」無駄に年をとるとか、「鹿を指して馬となす」無理を押し通すなどと言われず、「馬肥ゆる」年、馬が肥えてたくましく成長する年にしてほしい。そう願っています。

文責;校長 森 正司