他者が自分を映し出す(5/16)
- 公開日
- 2014/05/16
- 更新日
- 2014/05/16
校長室
入学したての1年生を6年生が喜々としてとしてお世話している姿には,心を打たれます。
中には,自身が所属する6年生の学級の中では,そんなに目立つ方ではない子どもが,1年生の前では堂々と話す姿に出会うことがあります。
何が6年生の子どもたちを変えるのでしょうか。
自分よりも幼い者,弱い者に対する心遣いでしょうか。
上級生としての自負でしょうか。
6年生の心には,1年生という相手が存在しています。
そして,実によく1年生を見ています。
自分たちがどうすることで1年生が喜ぶかをひたすら考えています。
わたしは,「心を育てる」確かなヒントがここにあると思っています。
それは,「相手意識」がいつの間にか「当事者意識」になっていることです。
他者(1年生)が,自分を映し出しているのです。
わたしたち上所小児童の「心を育てる」指導においては,この相手意識を当事者意識に替えていく工夫こそ,学び方の醍醐味ではないかと感じています。
文責;校長 遠藤英和