やるなあ…陸上記録会番外編;「きめ細かい指導」の可視化
- 公開日
- 2014/08/01
- 更新日
- 2014/08/01
今日の○年生
校長は,常々わたくしたち職員に「きめ細かい指導を行ってほしい」と話します。
わたくしたち上所の職員一人一人が,常に意識していることです。
そうはいってもまだまだ至らない点はあると思いますし,抜け落ちてしまうことも多々あります。
今回お伝えしたいのは,手前味噌になりますが,思わずわたくし鷲尾がうなった職員の姿勢,そして子どもたちの姿。
「なるほど,きめ細かい指導とは,何も授業だけではないのだ。」
と,気付くことができたある出来事です。
新潟市小学校陸上競技記録会を終えた子どもたち。
今回伝えたいのは,競技そのものではありません。
学校に戻ってきてからのことです。
クローズアップされる職員は,陸上部担当の村上。
普段から子どもをグイグイ引っ張る,「頼れる兄貴」のような熱い指導が持ち味の職員です。
専門は外国語活動。その分野でも,市内の教員を牽引する役割を担っています。
さて,話が横道にそれました。
疲れ切った子どもたちを前に,村上はこう語りました。
「今日みんなは,競技終了後,テントに戻って来て,レースの緊張感や記録,他校のライバルと競い合ったことを通して,自分の学んだことや感じたことを,たくさん伝えてくれました。中には,なかなか思うような記録を出せず,目に涙を溜めながら話してくれた人もいました。おうちの人が応援に来られた人もいるでしょうし,仕事の都合で来られなかった人もいるでしょう。」
ここまでは,どの学校のどの職員でも語れます。
「今日帰ったら,必ずおうちの人から『どうだった?』って聞かれます。そのとき『○位だった。』とか,『ベストが出た』だけじゃあだめだよ。これまで一生懸命サポートしてくれたおうちの人に,一言で終わらせたらだめだよ。村上先生に話してくれたことと同じようにおうちの人にしっかり伝えなさい。いい?」
この一言は,一人の親としてグッときました。
村上の話は,さらに続きます。
「周りを見てごらん。たくさんの先生方が皆さんの頑張りを称えようと出迎えてくださっている。おうちへ帰る前に,先生方に今日の学びを伝えなさい。放課後,君たちの記録を少しでも伸ばそうと指導してくださった先生方に,感謝の気持ちを込めて話してから帰るんだよ。」
写真は,解散後の一コマ。
子どもたちは疲れた様子を微塵も見せませんでした。
種目担当の職員や,旧担任の下へ行き,目をキラキラと輝かせながら,嬉しい思い,悔しい思い等,陸上記録会での自分をごく自然に語り始めました。
20年以上の教員生活で,ここまで指導した職員は初めてでした。
また,それに素直に応える子どもたちの姿にも感激しました。
教師としての自分は,村上の姿を見て,
「なるほど,きめ細かい指導とは,こんな場面でも心がけなければいけないのだな。」
と感じました。
同時に,親のしての自分は,生き生きと語る子どもたちをみて,こんなふうに指導してもらえる上所の子どもたちがとても羨ましく思いました。
上所の良さをまた一つ実感した陸上記録会でした。
文責;教務主任 鷲尾