2学期始業式講話;上所小学校の筆箱(10/11)
- 公開日
- 2012/10/11
- 更新日
- 2012/10/11
校長室
今日の朝,玄関で皆さんを迎えていました。すると,新幹線の高架橋の上に虹が出ているのが見えました。とてもきれいでした。爽やかないい2学期を迎えられるなと嬉しくなりました。
さて,ここに二つの筆箱があります。一つは小さめで,皮でできています。もう一つは,普通の大きさです。決して大きくありません。どちらもチャックが付いています。これから,そのチャックを開けて中を見てみましょう。
まずは,小さくて格好のいいほうです。出てきました。結構たくさん入っています。これはシャープペンシルです。こうやってノックして使います。これはボールペンです。高そうですね。赤と青のボールペンも入っています。オレンジ色のマーカーペンも入っています。
次は,こちらの筆箱です。出てきました。鉛筆がたくさん入っています。Bの鉛筆が6本,2Bの鉛筆が2本です。あとは赤鉛筆2本と消しゴム,短い定規です。前の筆箱と違って,高そうな物は入っていません。
ところで,皆さんの筆箱はどうなっていますか。何が入っていますか。私たち上所小学校では,こちらの鉛筆たっぷりの筆箱を持つようにという約束をしています。
小学校では,一つ一つの文字を正しく丁寧に書くことが大切な勉強です。国語の漢字や平仮名はもちろんです。正しく丁寧に書くから,漢字や送り仮名を正確に覚えることができるのです。算数の数字や計算も同じです。正しく丁寧に書くと,計算間違いをしないですみます。特に,かけ算や割り算の筆算では,定規を使って線を描くと間違いが少なくなります。社会や理科もそうです。正しく丁寧に書くから,よく分かるノートになり,勉強したことをしっかりと覚えられます。そして,小学校で,正しく丁寧に書くことにぴったり合っているのが鉛筆です。シャープペンシルではありません。
先日,ある教室に行ってびっくりしました。算数の授業中でした。ある女の子が,ボールペンをノックしていました。カチカチカチカチとペン先を出し入れしています。こんな音です。カチカチカチカチとうるさいです。また,ある子は,ボールペンを分解していました。ポールペンの芯を抜いたりさしたりしています。これでは授業に集中できません。
先生の話や授業に集中できる。正しく丁寧な文字が書ける。そしてみんなが勉強ができるようになる。そのためには,どちらの筆箱が良いでしょうか。私は,上所小学校で約束している筆箱が一番合っていると思います。
ですから,先生方にも,筆箱を点検するようお願いしています。落ち着いて勉強ができる筆箱になっているか。鉛筆は削ってあるか。家で勉強した人,次の日の学習の準備をした人,そういう人の筆箱はきれいに整理されています。鉛筆もちゃんと削ってあります。
今日から二学期です。落ち着いて勉強ができる涼しい季節です。勉強ができる筆箱になっているか。新しい気持ちで,自分の筆箱を見直してみましょう。