2月の全校朝会
- 公開日
- 2017/02/01
- 更新日
- 2017/02/01
校長室
今日から2月になります。全校朝会で、子どもたちに以下のことを伝えました。
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おはようございます。
青い空が見える春が待ち遠しいですね。
風邪がはやっています。引いた人は早めに治してください。引いていない人は、しっかり用心してください。風邪の予防、治療を引き続きお願いいたします。
今日は、進学・進級を控えているみなさんに、このお天気に負けない心をもってもらうためのお話をします。
心を晴れにするのも雨にするのも自分次第です。
毎日、生きて動いていますから、いいこと・うれしいこともあれば、わるいこと・悲しいこともあると思います。
大切なことは、「いっしょうけんめい生きる」ことです。
いっしょうけんめい生きている人には、『どんなにつらいことがあっても、いつかすべて意味があったと思える』日が来ます。書き初めで一番よい作品が、諦めかけた最後の一枚のときがあります。
「いっしょうけんめい生きる」ということもそれと同じです。
負けても終わりではありません。失敗しても終わりではありません。
ですが、「やめたら終わりなんです」。
そういう気持ちで生きていてほしいと願っています。
そこで、「美しい心・美しい行い」に取り組んでほしいのです。
次の漢字をみてください。
心 … しっかりと心を伝えましょう。心は真心です。
言 … しっかりと気持ちを伝えましょう。言葉は人をつなぐものです。
装 … 姿勢、みだしなみを伝えましょう。姿勢は、意欲を映す鏡です。整理整頓もそうです。
行 … よりよい行いのすばらしさを伝えましょう。
最近のニュースの中から一つ、みなさんに紹介します。
それは、ある女子高校生が、警察署から表彰されたというニュースです。
昨年の12月、自転車で学校に通うその高校生は、大きな道路を通って家に帰る途中、その道路に、新聞紙やチラシがたくさん散らばっているのに出会いました。
一度は、自転車で通り過ぎようとしましたが、戻って、そのちらかった新聞紙を集め始めました。自転車のかごに集めたものをしまいましたが、おさまりきれません。
そこで、近所のコンビニに行き、ゴミ袋を買って戻り、また拾い続けました。
しかし、道路は車がたくさん通る交通量の多い場所です。
その高校生は、信号が変わるたびに、必死になって拾い続けたそうです。
その姿を見た、自動車の運転手が警察に「女子高生が落とした荷物を一人で拾っている。かわいそうだから助けてほしい」と連絡しました。
警察の人が駆けつけると、そでにコミ袋が3袋、重さで10kgの紙が回収されていました。
その高校生が、どうやって持ち帰ろうか考えていたところに、警察の方が来たので、警察官を見るなり、安心した女子高生の目から涙があふれました。
高校生は、なぜこういう行動をしたのでしょうか。
みなさんはどう思いますか。
表彰式のとき、コメントを求められた女子高生は
「何もしない自分に辛くなったから、戻って拾おうと思った」といいました。
何もしない自分が許せないと思った、その女子高生の行いを、みなさんはどう思いますか。
このニュースを知った多くの人から、激励・感動の声が寄せられたことを思うと、
この高校生の行いは、すばらしいですね。
さあ、みなさん一人一人が、すてきな春を迎える準備を、すてきな行いで始めてください。
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子どもたちには、美しい心・美しい行い 「心・言・装・行」を大事にして、自分を磨いていってほしいです。
*絵は、当校の事務職員(土肥未夢)が、子どもたちのために丁寧に色を塗って仕上げてくれました。
校長 遠藤 英和