学校日記

第3学期始業式

公開日
2021/01/15
更新日
2021/01/15

学校行事

14日(木)、第3学期の始業式を行いました。

丹羽校長先生のお話

 大門中学校の皆さん、遅くなりましたが、新年、あけましておめでとうございます。いよいよ3学期のスタートです。

 コロナ禍に加えて、連日の大雪。本当に大変ですが、大雪、そしてコロナのことについて新年から、心に残ることがあったので、始業式の機会にお話しします。

 1月8日(金)、本来なら始業式のはずだった日、生徒の皆さんは休校でしたが、先生方は仕事で学校に来ました。朝、学校に来る途中、除雪車が除雪した跡はありましたが、雪道の運転が本当に大変で、「このガタガタ道、もっと、しっかり除雪してほしいよな。」と不満に思いながら、学校に来ました。大雪での学校の様子が心配で、いつもより早く家を出て、学校に着いたのは、朝6時15分でした。

 学校の敷地に入って驚きました。除雪車がほとんど除雪を済ませていたのです。この広い敷地を除雪するのは、時間がかかるだろうなと思い、きっと、すごく早い時間から働いていらっしゃるのだろうと、さっきまで不満ばかり考えていた自分が恥ずかしくなりました。まだ、黙々と除雪を続けてくださる方の姿を見て、雪に負けてはいられない、自分も頑張らなくてはと励まされるような気持ちになりました。

 もう1つ、コロナについてです。ある新聞の記事から、コロナ患者に携わる看護師さんの手記に目がとまりました。長い文なので、少し省略しながら紹介します。看護師さんの言葉です。

 防護服は暑くて苦しい。脱ぐときに感染しやすく、ウイルスが付着している外側を触らずに脱がなければならない。服に覆われていない首筋は絶対に触ってはいけない。感染リスクを下げるには、なるべく脱がないこと。4〜5時間着続けることもある。トイレの回数を減らすため、水分を取らないようにしている。ウイルスを通しにくい看護師用のマスクは息がしづらく、1時間ほどすると頭が痛くなる。痛み止めを飲んでいる人もいる。つらい。眠れない夜が多い。普段は自宅に帰る人が、家族への感染を恐れ病院に泊まるようになった。家族から「帰って来ないで」と言われている看護師もいる。恋人に会ってもらえなくなった人もいる。防護服に着替えるときは本当に落ち込む。更衣室で同僚は「もういやだ」と言った。一緒に泣いた。
 だけど、患者さんがいる限り、私たちは病院に行く。患者さんは何も悪くない。悪いのはウイルスだと思って、仕事にあたる。感染症を克服し、退院する人、症状が回復していく人もいる。そういった患者さんの姿が、私たちの力になっている。

 テレビでは、よく「なぜ、この不自由な世の中を誰かが何とかしてくれないのか」と不満をこぼす人を見ることがあります。でも、一方では、目立たない中で、私たちが想像もできない苦労をしながら、守ってくださる人がいます。
自分は、この看護師さんのように、コロナに苦しむ人を直接助けることはできないけれど、せめて、不満ではなく、働いてくださる方に感謝する側の人でありたいと思います。そして、少しでも、コロナの拡散を防ぐために協力する側の人でありたいと思います。
 みなさんはどうですか。

 今年、私たちには、いろんなことがあると思います。よいこと、楽しいこともたくさんあってほしいと願います。
 ただ、苦しい時、試練の時、何かと闘わなくてはいけないとき、もっと大きな試練と正面から闘っている方がいることを忘れず、頑張っていきましょう。

 今年、みなさんが、たくましく、大きく飛躍する年になることを願っています。