インターネット安全利用教室
- 公開日
- 2025/06/30
- 更新日
- 2025/06/30
PTA活動
6月27日(金)の午後から富山大学大学院教職実践研究科より長谷川春生教授をお招きし、全校生徒と保護者を対象にインターネット安全利用教室を開催しました。長谷川先生は、講演中フロアを歩いて、生徒に質問をしながら、楽しく、分かりやすく、その危険性や安全な利用のために気を付けるべきポイントを教えてくださいました。
以下、講演の内容のまとめです。
1.ネット上のコミュニケーションは対面と全く異なる。
ネット上では、言葉のニュアンスや感情が伝わりにくく、誤解が生じやすいという決定的な違いがあります。対面では何でもない言葉でも、LINEやSNSの文字として表示されると、相手を深く傷つけたり、人間関係のトラブルに発展したりするケースが多発しています。例えば、「かわいくない」と言う言葉も対面であれば、その抑揚や相手の表情などから気持ちを理解できても、画面上で見ると冷たい否定の気持ちに捉えられることもあります。コミュニケーションは対面が基本であり、文字だけのやり取りには、対面なら伝わる「情報」がごっそり抜け落ちていることを強く認識しなければなりません。
2.一度ネットに投稿した情報は取り消せないと心得る
写真や動画、言葉など、一度ネット上にアップロードされた情報は、完全に削除することができません。たとえ自分が削除したとしても、スクリーンショットなどで拡散され、コピーがあちこちに残ってしまう可能性があります。さらに、匿名性のつもりの投稿でも、本気で調べられると身元が特定されます。不適切な投稿は「将来にわたって大きな影響(退学、解雇、損害賠償、社会的信用の失墜など)」を及ぼす可能性があります。軽い気持ちで投稿すると一生償わなければならない罪を負うことになりかねません。
3.メッセージ送信前には必ず冷静に「読み直す」
感情的になっている時に勢いでメッセージを投稿してしまうと、後悔する結果を招きがちです。送信ボタンを押す前に、「一度冷静になり、5分ほど時間を置いてから読み直す」習慣を付けましょう。自分が意図しない意味に取られないか、誤解を生む可能性はないか、など客観的な視点で確認することで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。大事な連絡や相談は、可能な限り対面か、電話でのコミュニケーションを選択することが賢明です。