研究室日記

3月17日人間共育道場での学び(竹内、加藤奨基、中西)

公開日
2019/03/18
更新日
2019/03/18

人間共育道場

 こんにちは!4期生の竹内・加藤奨基、5期生の中西です。3月17日に行われた人間共育道場での学びを書かせていただきます。

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 こんにちは。4期生の竹内です。今回は3月17日に行われた人間共育道場について書きたいと思います。今回初めての参加でしたが、みんなで考え、話し合い、深めていくというグループワークに、講演会やセミナーとは違う新鮮さを感じました。

 今回のゲストは桜花大学保育学部教授の寺田恭子先生でした。寺田先生は車イスダンスの先駆者であり、障害の有無に関わらず、車イスダンスを通じて「体が元気になって心も元気になってほしい」という想いを広めています。今回は、寺田先生によるお話や、グループワークを通じて、学んだこと、感じたことの中から、話の中心となった「幸せ」について2つのことを書きたいと思います。

 1つ目は幸せを感じるためには前向きに捉えることです。寺田先生は危機を迎えた時に、一人では抱え込まず、色々な人に相談をし、知恵を出すことで、解決策を見つけるそうです。人とのつながりに対しても嫌な事もあるけど、良い事、楽しい事の方が多い、とお話の中から、寺田先生は何に対しても前向きに考えていることが伺えました。失敗をしてもそこで止めることはせず、その失敗をきっかけとして成功させたり、危機を迎えた時には、「よし、なんとかしてやろう」と決して諦めることはせず、前向きに考えることで結果的に相談を乗ってくれる人の存在に感謝をしたり、危機を乗り越えた時の達成感など、幸せを感じる機会が多くなるのではないかと思いました。

 2つ目は幸せを感じる基準についてです。幸せの基準とは、人それぞれ異なり、また幸せ、不幸せの境目というものではなく、幸せを感じる場面です。寺田先生は、周りの人が楽しいと感じていたり、幸せだと話している時に周りの人に対して、いいなぁ、と幸せを感じるそうです。グループワークでは、この幸せの基準について焦点を当て、話し合いをしました。私は、実家暮らしから一人暮らしになって初めて親のありがたみを感じるなど、今いる状況から新たなことを知った時に、過去の状況について見えていなかった部分に感謝をし、その時の当たり前は幸せだったと感じると思いました。

 またこの考えに対して、人は今の現状を基準として、より高みを目指してしまうため、現状にあまり感謝をせず、当たり前に思ってしまうのではないかという意見があり、その通りであると思いました。きっかけがないと現状に感謝の気持ちや、幸せだと感じる事がないため、これからは小さな事でも感謝の気持ちが生じた時には、積極的に相手に伝えていこうと思いました。そうすることで少しずつではありますが、今の状況についてどれだけ幸せなのか、ということに実感が湧いてくると思います。今まではどのような場面で幸せかということについて考えた事がなく、ふとした時に感じていました。今回幸せについて考えることにより、今過ごしている日々をあらためて考える機会となりました。

 初めての参加でしたが、グループワークを通して、他の参加者の方との新たなご縁があり、みんなで考え、深めていく人間共育道場ならではの学びを楽しく感じました。寺田先生、玉置先生を始めとする人間共育道場関係者の皆様、このような会を開いて頂きありがとうございました。(竹内)

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 こんにちは、4期の加藤奨基です。今回は3回目の人間教育道場に参加させていただきました。ゲストは以前にもお話を聞かせていただいたことのある、車椅子ダンスなどで有名な寺田恭子先生です。

 寺田先生はお話の内容だけでなく、その雰囲気にもポジティブな感じが出ていてお話を聞いているだけでこちらも元気になるような雰囲気でした。そのポジティブさは先生の考え方にも表れていて、「様々な障がいを持つ人がいて、それぞれにどう対応していけばいいか迫られた時のような、危機感のある時が返って想発のチャンスになる」という考え方にとても共感しました。そのためにピンチの時こそ一人で抱え込まず他の人に助けを求めることが大切だということでしたが、やはり、どうしても抱え込んでしまう人にはどのように対応していけばよいのかが課題になると思います。

 自分はそういった人たちに、繋がることで楽しい・幸せだと感じるような経験をしてほしいなと思います。しかし、経験をした上で繋がりたくないと思う人もいるだろうし、セミナー内で斎藤さんも仰っていたように「繋がる意義が分からない」人も多くいるとも思います。これは同じゼミ同期の竹内君も言っていたのですが、そのような人たちと自分がどう関わっていくかで、「一度繋がることができたらその人との繋がりを絶たないこと」が重要だと思います。前回のゲストである青山先生も仰っていた「繋いだ手を離さない」ということです。

 しかし、繋いだ手が思いのほか捻じれてしまったり、相手から振り切ろうとされたりすることもあるかもしれません。それでも、繋いだからには離さないぞ!という強い、広い気持ちが大切なのではないでしょうか。玉置先生や寺田先生のように、そういった大きな心を持っている人のもとに多くの人が集まってくるのかなぁと感じました。

 大人の学び場である人間教育道場では、毎回物事の新たな視点を与えてくれます。今回は玉置ゼミの参加者も増え、この良さをもっと知ってもらえたかなと思います。また、地域の保護者さんたちとお話することもでき、改めて繋がることの良さを感じました。お話してくださった寺田先生、機会をくださった玉置先生、道場の関係者の皆様、ありがとうございました。(加藤)

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 こんにちは。5期生の中西です。3月17日に行われた人間共育道場での学びを書かせていただきます。

 今回は寺田恭子先生からお話をお聞きしました。寺田先生は車いすダンスを通して、障がいのある方でも楽しく体を動かせる実践を行なっていらっしゃいます。私は「車いすダンス」について何も知りませんでしたが他の障がい者スポーツに比べて、障がいの重軽度に関係なく誰もが楽しめるスポーツだということを知りました。障がい者バスケや障がい者テニスはある程度障がいが軽度で体力がないと難しい種目に比べて、車いすダンスの場合は一人ひとりに合った動作を無理なくこなすことができます。そして複数人が同じ場で行うことができるので、人とのつながりを通して「楽しい!」という気持ちを共有し合うこともできると学びました。

 また、寺田先生のお話の中で「危機を良い意味でのストレスとして捉える」という言葉が心に残りました。ストレスと聞くとマイナスなイメージがありますが、危機をチャンスとして前向きに考えるストレスは解決に向けて大切なものだということを学びました。そのほかにも一人で抱え込むのではなく、周りの人のサポートを借りることで乗り越えられることも増えます。私は問題なことが起こったときにひとりで解決しようとして思い悩んでしまうことがあるので、ピンチなときはピンチ!と声を出せるような人になりたいと思いました。周りのサポートは、「人とのつながり」あってこそのものです。

 今回のグループワークの時間に「幸せの基準」について意見交流を行いましたが、ほとんどの意見の根底にあるものは「人とのつながり」でした。つながりが広く大きなものであれば、危機的なことに対しても解決に向けたサポートを手助けする大きな存在となるので、頑張ろうというポジティブな気持ちへ向かうということに気づきました。

 初参加でしたが、職業や年齢もばらばらな方とのグループワークはとても新鮮でした。自分では気がつかない視点の意見が沢山あり、新たな学びを得るとても貴重な時間となりました。最後にこのような学びの場を与えてくださった玉置先生、寺田先生はじめ関係者の皆様ありがとうございました。(中西)

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