猩々旗 (しょうじょうき)
- 公開日
- 2011/10/17
- 更新日
- 2011/10/17
学校生活から
村民体育祭では、指令台の北側に色鮮やかな赤い旗、猩々旗(しょうじょうき)が立ち並びました。猩々旗について、『とびしま歴史散歩』(平成8年飛島村教育委員会発行)では次のように解説しています。
「緋羅紗(ひらしゃ)に金糸で鮮やかに地区名を縫い込み、その旗印となってきた猩々旗は、明治時代からのものもあり、村内の9地区で大切に保管、管理されています。
かつては、秋祭りのとき太い竹ざおに通して担ぎ、神楽屋形の先頭に押し立て、五穀豊穣を祈念しながら、地主などその地区の有力者の家を訪れて練り歩きました。
中国では、すでに古く六朝時代から猩々の血は毛織物を深紅に染めることができ、長く変色しないとされ、日本でも羅紗の陣羽織は武将たちに愛用され、とくに緋色に染められたものは猩々緋と呼ばれ珍重されてきました。
猩々旗は、梵天(ぼんてん)ともよばれるように、神霊の依り代(よりしろ)の意味もあったかと思われます。
目に染むあの深紅の色は、燃えるような郷土愛の象徴でもありましょう。」