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世界の基礎数学

公開日
2009/06/18
更新日
2009/06/18

志水廣:書籍紹介

「数検」より出版した本は、算数数学を教える者にとって、また学ぶ者にとってとてもベースとなる本である。

刊行にあたって

数学で知の財産を築く

数学は人類の宝である。数学を学ぶことはそれだけで知の財産を築く営みをしていることになる。

21世紀初頭を観て20世紀と大きく異なる社会の変化は,現実世界と仮想世界のバランスが壊れつつある点にある。

さまざまな情報を容易に見て取れる時代にあって,我々がかつて体感してきた生活時間と空間の概念が崩れつつある。仮想世界が広大になり個人の体験などいかほどの価値もないかのように錯覚しそうである。

この変化は止まることなくむしろその変化の割合は大きくなっていくと予想される。そういう中にあって貴重なものが個人の体験である。個人の体験こそ自分にとって現実世界であり実数の世界である。これに対し他人の体験の多くは自分にとっては仮想の世界であり虚数の世界である。世界の人口が70億人にも迫りつつある時代に,日本の人口減はそれだけ仮想世界が広がっていることを意味するのであり,先述したバランスの壊れは日本をはじめ先進諸国において顕著である。

本書では数学を生涯学習として学ぶことができるように編集されている。また,読者諸氏に21世紀を見渡す感性を養っていただ〈ために特に,「関係」という視点を重視すべきことを訴えている。・・・
http://www.katch.ne.jp/~k-kami/news/suken.htm
[志水廣の公式ホームページ]


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