笑乱万丈 なかなかだ
- 公開日
- 2024/08/01
- 更新日
- 2024/08/01
志水 廣:自己紹介・書籍紹介 笑瀾万丈
なかなかだ
☆教授昇進への歩み
ヒロシは悶々としていた。いつになったら教授になるのだろう。
40歳で助教授として赴任したとき、45歳にはなっているだろうとイメージしていた。途中、ある国立大学の教授から教授昇進は結構なストレスだよと聞かされていた。若いイケイケのヒロシはそんなことはあるはずはない。私に限ってと思っていた。業績も十分である。だから、遅くても45歳と勝手に決めていた。にもかかわらずずるずると引き延ばされていく。なんだこの状況は。
ヒロシも人並みに肩書きに関心があった。大学人としては教授になって普通だから。
ヒロシの順風満帆の人生行路は教授昇進については突如閉ざされた状況であった。他の講座でヒロシより若い人が教授になっていくのをうらやましいと思った自分がいた。