自ら考える教師
- 公開日
- 2010/07/30
- 更新日
- 2010/08/02
今日のひとこと
7/30 今日のひとこと
ある市の研修講座の場面であった。
1+2+3+・・・+9+10の問題を解説していた。
10までの総和を求めて、その解き方について話し合った。
次に、100までの総和、1000までの総和について求めさせていた。
すると、会場の最前列の先生が、ノートに10000までの総和を求めていた。
これを発見したのである。このノートを見て、次に話すときに、話題にしてみた。
「10000までの数を求めている人がいますよ。素晴らしいですね。」と。
自ら学ぶ教師だとコメントした。
そこで、さらにその人に質問してみた。
「なんで、10000まで求めようと思ったのですか?」と。
すると、教師は答えた。
「だって、この次は、10000まで求めさせて、きまりはないかと質問してくるのでしょ。と思いました。」という。
この返答にはまいった。
その通りである。
私の意図をくみ取って行動している。
だめな教師は、1000まで求めなさいと言っても、計算しようとしない。
面倒なのか、分かっているのかはわからないが、講師が言っても計算しないのである。
普通の教師は、1000までの総和を求めて面白いなあ、と気づいている。
良い教師は、講師の意図を見抜いて、次の発問を考えようとしている。
3段階の教師がいる。
あなたはどれに当てはまるのか。考えてみてほしい。
意図を見抜ける教師でありたい。
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