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物語1 算数・数学授業力アップセミナー東京学習会開催に当たって

公開日
2011/09/19
更新日
2011/09/19

志水廣関係のイベント情報

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算数・数学授業力アップ研究会
東京学習会実行委員 松田真紀子

『算数・数学授業力アップセミナー<東京大会>』開催に当たって

志水塾との出会い
 今考えると、志水塾との出会いは縁です。4年前に勤務していた東京・東久留米の中学校で志水先生の音声計算が取り入れられており、この方法はとても実践的で短時間に効果が期待できる、とすぐに本を購入しました。本を通じて初めて志水廣先生と出会い、他にもたくさんの著書があることも知り、何冊か購入しました。その中に『愛で育てる算数数学の授業』がありました。内容はとても納得のいくものだったので真似てみましたが、その頃は根本原理の理解が不十分で、成果は感じられませんでした。授業が成り立っていたので、音声計算意外は深く追求せずに終わっていました。
その後学校を変わり、中学2年生を担当した時に事件は起きました。自分の能力を過信し、思春期の一番難しい学年なのに自ら希望して一番ゆっくり進むコースを担当しました。前年が出来る子たちだったので、同じような感覚で「成績を伸ばす」つもりでスタートし色々試しましたが、結果は散々・・・。生徒の成績は下がる一方で、定期テストでは一桁の点数を取る生徒の数を5人から7人、9人へと増やしてしまいました。当然授業も成り立たず、生徒からは「わからない」の声が噴出しました。自分ではできることをやっているつもりだったので、生徒に問題があると考えたかったのですが、あまりにもできない生徒を前に完全に打ちのめされました。「私の教え方がまずい、下手だ、何とかしないと・・・・。」ドアの前で、深呼吸をしてから教室に入っていました。
そこで藁にもすがる思いで本棚にあった志水先生の本を読み返したところ、あちこちに目からうろこのヒントが提示されていて、「これはどうしても学習会に参加して、そのエッセンスを学ばねば」と思うようになりました。そして、ちょうど開催された伊豆大会に参加したのが平成21年7月です。学習会の最初に「勉強できない生徒を相手にしていて、どうすればできるようになるか、その方法を学びに来た」ということを話したと思います。とにかく必死でした。
学習会に行こうと思ったのは、先生の「どの子も分かる授業の実践」が、自分の求めているものであると再確認したからです。実際、伊豆学習会はとても実り多いものでした。本を読んで分かったつもりでも、志水先生から直接話を聞くと不思議に「ストン!」と落ちていく感じでした。また、実践練習で、自分のやっている○付けが時間的にも方法的にも中途半端だったこと、そして具体的に何をすべきか、ということも分かり、これで何とか頑張れる!とパワーをもらいました。この帰り道で落合先生とご一緒できたことも私にとって幸運な出来事でした。落合先生の考え方にとても共感でき、同志を得たのです。ここには求めている学びだけでなく、仲間がいる!!(落合康子先生ですもの)
・・・・続く

[学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ]