物語2 算数・数学授業力アップセミナー東京学習会の開催にあたって
- 公開日
- 2011/09/21
- 更新日
- 2011/09/21
今日のひとこと
志水メソッドの実践
伊豆学習会を終え、現場に戻って○付けを始め、とにかくたくさんのことをやりました。だからすぐに成果が出た、と報告したいところですが、生徒たちの学習態度がすぐに変わるはずもなく、私の授業がすぐに見違えるように立派になることもありませんでした。ただ、授業に行くのが以前ほど嫌ではありませんでした。どうにかして分かってもらいたいし、分かることが楽しいことだと知って欲しい、という思いになっていたからです。いちいち意欲が落ちないようになったのも、進化し続ける志水メソッドや、それを実践する方々の惜しみない努力に触れることができたからだと、心から感謝しております。
とにかく、ゆっくりコースでは、目標がはっきりしていて、やるべきことがわかっているのに成果が出せなかった。それは当時、やったつもりになっていただけで、実は完全に私のやり方が不十分だったのだと、今ではわかります。それでも、伊豆学習会後、授業への取り組みを変えたことが生徒に伝わったのか、本当にできなかった子がある日「わかった、これできるかも」と言ってくれたときの嬉しさは、決して忘れられません。そのときの報告を志水塾でさせていただき、志水先生の動画サイトにアップしていただきました。
http://www.youtube.com/user/mugendaihiro#p/u/6/hEcBjS0u89E
志水先生は、私に発表させるだけでなく、「なぜ分かったと生徒が言ったのか、検証してレポートにしてごらん」とおっしゃいました。実は、自分でもなぜ生徒が分かったのかはよくわからず、当時のレポートにもそのように記載しました。自分で何をしているか自覚もなく実践していたのです。でも先生のアドバイスのおかげで検証することができ、「この実践をすると生徒がどのように変化するか」をしっかり見なくては次に生かせない、ということが分かりました。何となくやるのではなく、実践して生徒がどのように変化するかを見ることができると、次の課題がはっきりしてきます。
今後の課題
志水メソッドを実践して一番変わったのは私自身です。生徒への声掛けが変わり、教材研究の視点が変わり、授業での発問が変わりました。基本をしっかり教えると、生徒同士の活動でどんどんステップアップしていきます。ただ、まだ全員の生徒がここまで到達していません。苦手意識を持っている生徒には基本の理解だけでも大変な作業です。しかし、一人として授業に参加しない生徒はいません。今までずっと寝ていた生徒も参加しています。私の現時点での課題は、一時間の授業で「わかった」ということができても、テストで「できる」ところまでは到達しないところにあります。これからは、一つでも多くの「わかった!」を聞くため、またテストでも「できる」ように、検証をしながらすべきことを続けていくつもりです。
・・・続く。
(松田)
[学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ]