記事

○付け法への招待1

公開日
2011/10/19
更新日
2011/10/25

算数・数学授業:志水メソッド総括 ○付け法、意味付け復唱法、音声計算、適用問題定着法など

○付け法への招待と題して、再度○付け法について少しずつ紹介します。

☆志水式○つけ法の理論から


0.○つけ法の精神
 (1)子ども全員が「わかる」「できる」授業を保障することである
1.○つけ法の勧め
 (1)○つけ法とは何か
   ・子ども一人一人に対して赤ペンで○をつけていく方法である。
   ・志水流は出前方式。
   *教卓方式とは異なる。
   *出前方式でも教卓方式と同じになることがある。
   ・目標は全員に○をつけることである&;「できる」ことの保障である。
   ・○つけ法は指導と評価が一体化する技法である。
   ・導入での復習や適用題の場面では30人3分間で○つけ可能。
   ・自力解決では7分間で30人の○つけを目標。
   ・部分肯定の精神でする。
 (2)○つけ法をなぜするのか
   ・算数の特性から。
   ・脳科学の立場から:声かけの重要さ:人称が消える。
   ・認知心理学の立場から。
   ・カウンセリングマインドの立場から。
   ・形成的評価。
 (3)○つけ法のよさ
   ・子どもの立場から:達成感,認知,称賛。
   ・教師の立場から:つまずきに即時指導。
   ・教室の空気が一気によくなる。やる気になる。
    教室の場が変わる○つけ法をしよう!
   ・採点の○つけではなく,形成的評価のための○つけでありたい。
   ・少人数指導にぴったりである。
 (4)○つけ法の前に
   ・何に○をつけるのか。
   ・前提条件:9割の子どもが解決への見通しを持っていること。
 (5)○つけ法をするポイント
   1)スピード 正答だと一人5秒,誤答だと一人15秒の声かけが目標である。
    *一人に30秒以上の個別指導すると,授業の集団が壊れる。
   2)正確さ  誤答に○はつけないこと。
   3)声かけ  :声かけの重要さ:声は大きく教室中に広げよう。
   4)実態把握(デジカメのように記憶)
   5)判断
   6)次への指示
 (6)○つけ法が短所になってしまう例
 (7)○つけ法の練習は,適用題や復習題からやってみる
   ・スピードがついたら自力解決に挑戦してみる。
[志水廣の公式ホームページ]