○付け法への招待104 声かけは集団を動かす
- 公開日
- 2012/06/21
- 更新日
- 2012/06/21
算数・数学授業:志水メソッド総括 ○付け法、意味付け復唱法、音声計算、適用問題定着法など
一宮市立木曽川西小学校の三島先生の授業を参観した。とても素晴らしい6年生の子どもたちであった。3年目の教師とは思えないほど、充実した授業が展開されていた。
○付け法の場面である。
酢とサラダ油の比30:50のとき、酢はサラダ油の何倍ですか?
という問題であった。
子どもは、30÷50をしていた。
子どもの反応は、3/5または0.6がノートに書かれていた。
教師は○付け法をしていて、二つの答えがあることを知り、一つしか書いていない子どもたちに「答えが2つあるね」と少し大きめの声で呼びかけた。
すると、10数人がその場で動き始めた。
もう一方の答えも出そうとしていた。
実態把握から、集団への指示がでた瞬間であった。
普通、○付け法は個別指導である。ところが、教師の一言で、解決できた子どもは、もう一つの答えを見つけだす行動に変容した。つまり、一斉に子どもを動かす声かけにもなっていた。
○付け法では、これを意識的に使うと、他の子どもたちへの影響が大きい。
教師の声を聞き取り、すぐに考えようとする子どもたちにびっくりした。
とてもよい子どもたちである。
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