新刊本『若手教師必携!算数教科書の用語・記号教え方ガイドブック』
- 公開日
- 2012/07/29
- 更新日
- 2012/07/29
志水廣:書籍紹介
はじめに
本書は、学習指導要領に登場する算数の用語・記号について76語をセレクトし、それらの解説をしたものである。普段何気なく使っている算数の用語・記号を再考していただくためにまとめたものである。
算数を教えるということは、算数の内容を算数の言葉で考えていくことを意味する。日常の中で数と計算、量と測定、図形、数量関係にかかわる事象がある。これらの内容を算数の言葉で的確に表せることを指導し、それらを的確に使えることを指導することである。端的に言えば、算数語の習得と活用が算数指導の大きなねらいである。
例えば、たし算というのは、数の結合の中でも「合併」と「増加」という操作を意味しており、その結果得られる数を求めるである。1年生の子どもは「あわせていくつ」「ふえるといくつ」という場面の問題を通して、たし算の意味を習得する。その際、たし算の概念を表す言葉として、用語「たす」、「たし算」、記号「+」、「=」を知り、慣れて、使いこなすようになる
ことが大切である。
算数語の代表的なものが算数の用語・記号である。この用語・記号は、単に名前を知らせるだけではいけない。用語・記号の意味を適切な場面で教え、そして使えることである。そのためには、算数の用語・記号への深い理解が教師に求められる。本書により、自信をもって用語・記号を教えてほしい。若手教員のみならずすべての小学校教員に知ってほしいことをトピック的にまとめたものである。久しぶりの単著である。ぜひとも手元において使っていただきたい。
平成24年8月1日
愛知教育大学 志水 廣
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-052120-3
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