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愛知県一宮市立丹陽小学校訪問

公開日
2015/06/30
更新日
2015/07/01

算数・数学授業:志水メソッド総括 ○付け法、意味付け復唱法、音声計算、適用問題定着法など

愛知県一宮市立丹陽小学校を訪問した。

本読み計算(音声計算)の場面で感動的な場面があった。
1年生の授業であった。

子どもたちがしっかりと本読み計算に取り組んでいた。
スピードを競うのではなくて、1つ1つ計算の答えを言い、次に相手の子どもがしっかりと聞いていた。条件反射的にうなずいているのではなくて、答えの表の中にある計算の答えを1つずつ確認しているのが分かった。

感動はその後のことである。
ある一組の子どもが代表で計算をした。
その後の教師がみんなの場でほめた。そこが本当に表現豊かにほめたのであった。
次に、もう一人の子どもが答えを言い始めた。計算が得意なのか、かなりのスピードで答えを言った。すると、答えを聞き取りにくくなった。前の子どもがほめられたので、俄然張り切ったのだと思う。

そこで、教師が、待ったをかけた。「もう少しゆっくりと言いましょう。」
そこで答えを言ったこどもは気を取り直して言い始めた。それがきちんとしたスピードになっていた。
教師は、その子の計算が終わってほめた。
「今のように少しゆっくりと言うだけでも計算カード1枚と1列目までは言えますね」と確認した。本時の計算の目標を達成したことを伝えていた。

この落ち着いたほめ言葉にしびれた。

本読み計算は決して速ければよいというわけではない。
すらすらと言うことである。つまり、流暢性が大事である。
2人1組でやるのだから、きちんと相手を意識した答えの言い方が必要、また聞く方はきちんと答えを聞いて確認することが必要である。。
この2人組の「気」が合ってこそ、「知」と「心」の交流が深まるのである。
たった5分間の指導であるが、その後の教師の一言で効果はかなり違うことを実感できた。
このような素敵な場面に出会えて幸せであった。