学校日記

令和7年度 市P連第3回会長連絡会議・第2回家庭教育委員会運営委員会 開催報告

公開日
2025/11/28
更新日
2025/11/29

市P連活動報告

 11月27日(木)、市内小中学校のPTA会長、家庭教育委員長をはじめとする関係者104名が一堂に会し、「PTA会長連絡会議・家庭教育委員会運営委員会」を開催いたしました。

 本会は、今年度、愛知県小中学校PTA連絡協議会の情報交換事業を兼ねており、愛知県教育委員会、尾張教育事務所、および県P連役員の方々にもご参加いただき、貴重なアドバイスも頂戴しながら、たいへん実りある会となりました。

【中心議題】

 会議の中心となった内容は、以下の2点です。

1 講演:「実践事例から学ぶ!地域と学校の未来図」

  講師: 藤山台学校運営協議会  鈴木明子 地域コーディネーター
  学校運営協議会(コミュニティ・スクール:CS)を核とした、学校・保護者・地域が一体となった子育て・教育実践について、具体的な事例を交えてご講演いただきました。

2 情報交換会(グループ協議)

  参加者は以下の5つのテーマに分かれ、活発な意見交換を行いました。

   ① 地域との連携を深めるPTA活動

   ② PTA活動の「見える化」と価値の共有

   ③ PTA役員のリーダーシップ育成と次世代への円滑な継承

   ④ 家庭教育委員の研修報告会(発表会)

      ⑤ 家庭教育委員として、私たちができること・やるべきこと


参加者アンケート結果に見る主な成果と学び

 事後アンケートの結果からは、本会が参加者の皆さまに深い気づきと活動のヒントを感じていただけたようです。

1 コミュニティ・スクール(CS)と地域連携の重要性を再認識

  講演を通じて、CSや学校運営協議会を通じた、学校・保護者・地域が一体となった子育てへの関心が大きく高まりました。

  連携に不可欠な地域コーディネーターの重要性が再認識され、学校を「連携の場」として開く取り組みは、教員負担軽減、学校活性化、複雑な課題解決に役立つとして、多くの学校でCS導入の検討意向が高まりました。

 

2 子ども支援における具体的な実践活動に注目

  講演で紹介された、地域やOBOGが参加する放課の見守りボランティアは、教員負担軽減と地域交流を両立する持続可能な活動として高く評価されました。

  また、高校・大学と連携した夏休み勉強会など、多世代交流型の学習支援活動は、地域全体で子どもを支える意欲を高める上で参考になるとの声が多く挙がりました。


3 持続可能なPTA活動のための運営改革と「見える化」

  PTA活動を持続可能にするためには、「やれる人がやる」という柔軟な運営方針が重要であるとの認識が共有されました。

  ICTを活用した連絡ツールや魅力的な募集方法の導入、そして心理的安全性を確保した上での活動の「見える化」推進が、次世代への円滑な継承に不可欠であると確認されました。


4 多様な活動事例から連携の可能性を確認

  学校の「困りごと」をアプリなどで共有しボランティアを募る事例や、地域特性に応じた多様な主体(自治会、企業など)と連携した防災祭りやイベントなどの実践例が紹介されました。

  これらの事例を通じて、学校や地域が抱える課題は共通しつつも、地域全体で子どもを支援する多角的な活動の可能性を、参加者全員で確認することができました。


【終わりに】

 本会は、参加された皆さまの熱心なご討議と、県教委、尾張教育事務所、県P連役員の皆さまからの的確なアドバイスにより、たいへん有意義な会となりました。この場で得られた知見と連携の輪を、今後のPTA活動、家庭教育活動、そして地域における子どもたちの健やかな成長を支える活動にいかしてまいります。

 ご参加、ご協力いただいたすべての皆さまに心より感謝申し上げます。