学校日記

心と心がふれ合う平和への道:辻清司さんによる被爆体験講演会

公開日
2024/12/06
更新日
2024/12/06

授業

12月6日(金)の5限目に行われた人権講演会では、広島から公益財団法人広島平和文化センターの被爆体験伝承者である辻清司さんをお迎えしました。

辻さんは、被爆者から受け継いだ貴重な被爆体験や平和への強い思いを語り、戦時下の人々の暮らし、原爆被害の概要、そして原爆が人体に与えた影響など、被爆の実相について詳しくお話しされました。また、被爆体験伝承者としての使命感と、平和への深い願いも伝えてくださいました。

特に印象的だったのは、当時の中学3年生が戦争に出陣し、中学1年生や2年生が軍服の縫製やプロペラの研磨、さらには町の混み合った家を壊して類焼を防ぐ作業に従事していたという話です。現代の生徒たちにとっては想像もつかないような時代背景が浮き彫りにされました。

辻さんは最後に、「平和とは心と心がふれ合うことです。周りの人を大切にすることが平和につながります」と力強く語りかけ、講演を締めくくりました。この言葉は、私たち一人ひとりが日常生活の中で実践できる平和の第一歩であることを教えてくれました。

講演の後、勢和小学校の6年生も交えて30グループに分かれて、講演の内容について感想を言い合い、考えを共有しました。

この講演を通じて、平和の大切さとその実現に向けた具体的な行動について深く考える機会を得ることができました。