冬来たりなば春遠からず
- 公開日
- 2008/01/28
- 更新日
- 2008/01/28
校長からのメッセージ
冬来たりなば 春遠からず
大寒が過ぎ、まもなく立春を迎えます。3年生は後期期末テストを終え、いよいよ入試に向かいます。体調に十分気をつけ、気持ちを強く持ち、落ち着いて受験に向かってほしいと思います。また、1・2年生は来年への希望や期待を強め、学校の主役としての自覚を大いに持ってもらいたいものです。
ところで、「冬来たりなば 春遠からず」という言葉があります。これはイギリスのロマン派の詩人、シェリー(1792〜1822)の「西風に寄せる歌」という長い詩の最後の一節です。冬がやってくればもう春が間近ですよということですが、この冬は単なる季節の冬ではありません。苦しいこと、つらいこと、我慢せねばならないことであり、これに耐え抜けば、必ず春、すなわち充実したこと、輝かしい希望が、冬の次に暖かい春が来るように回ってくるはずで、いかに苦しさ、つらさに耐え抜いていくことが必要かを言っている言葉です。
シェリーは努力とか、成功とか硬い言葉を使わずに、くじけずにもう少し辛抱しようと巧みに、冬の西風にこと寄せて励ましを与えてくれています。