研修内容について
- 公開日
- 2006/04/13
- 更新日
- 2006/04/13
海外研修
視察先紹介
8月7日(月)、8日(火)
【The Help Group/ヘルプ・グループ】
1975年設立のヘルプ・グループは、自閉症、アスペルガー症候群、LD、AD/HD、知的障害、虐待、情緒障害に関し、特別のニーズのある子どもたちにサービスを提供する、全米最大の、最も革新的、かつ包括的な非営利団体です。ヘルプ・グループの広範囲にわたる特別教育、医療プログラムは、尊厳、希望、機会、愛はすべての子どもの生まれながらの権利であるとの信条によって、鼓舞されています。
ヘルプ・グループは設立以来、何千という特別支援の必要な子どもとその家族に門戸を開放しています。ヘルプ・グループの教育・医療プログラムはこの近年、劇的に充実し、そのサービスへの需要は増え続けています。これに応じるため、ヘルプ・グループは建物やキャンパスの拡充に努めています。
ヘルプ・グループの特別教育の出来る6つの普通学校では、1100人以上の生徒に幼児から高校生までのプログラムを提供しています。ヘルプ・グループは毎年5千人以上の子どもたちとその家族に、広範な精神保健・医療サービス、子ども虐待、里親、自宅プログラムを提供しています。
ヘルプ・グループの700人を超えるスタッフと最先端技術を擁する学校とプログラムは、ロサンゼルス地域にある4大キャンパス内にあります。ヘルプ・グループは大学生、大学院生に広範な専門職訓練プログラムを提供し、UCLA神経心理学研究所との共同研究を行っています。スタッフはプログラム開発、事務管理、特別教育、臨床心理学、精神医学、神経心理学、言語病理学、作業療法、ソシアルワーク、カウンセリング、看護、適応身体教育、専門訓練、調査研究などの分野の専門的知識を持っており、ヘルプ・グループが質の高い、広範な教育・治療のプログラムを提供することを可能にしています。
8月9日(水)
Orange Unified School District/オレンジ郡学校区
【El RANCHO MIDDLE SCHOOL/エル・ランチョ中学校】
この学校区の発祥は1872年に最初の学校の建物が出来た時に遡ります。1903年にはオレンジユニオン高等学校区が出来、1953年にオレンジ郡学校区として統一されました。その使命は、生徒一人ひとりに対し、世界経済の中で競い合って行く準備のためにカリキュラムと機会を提供することにあります。
学校区の地域は約280平方キロに及び、オレンジ市、ビラパーク市やサンタアナ市、アナハイム市、ガーデングローブ市の一部をカバーします。3万人以上の生徒を対象とする学校と特別プログラムは42を数え、運営予算は1億9200万ドルを超えます。
42の内訳は、小学校(幼稚園〜6年)29、マグネット・スクール(幼稚園〜中学2年)1、中学(中学1〜2年)5、チャーター・スクール(同)2、高校(中学3年〜高校3年)4、特別支援の必要な生徒と高校継続のための学校1となっています。キャリア教育センターの傘下に地域職業プログラム、子ども発育センター、10代の母プログラムがあります。地域の100以上の企業、サービスクラブ、地方大学、その他の組織が学校区内の学校のパートナーとなっており、特別プロジェクトへの資金の提供を行っています。企業は講演会、キャリア・デイ、キャリア・フェア、奨学金制度を提供しています。
学校区管理委員会は市民に公開されていますが、すべての生徒は人種、背景、能力に関係なく成功できる、との信条を持っています。委員会では強い指導力、安全な学校環境、全校に及ぶ基本的技能重視、生徒の目標達成のための教師への高い期待、生徒の進歩の継続的評価を支持しています。
8月10日(木)
【University of Nevada,Las Vegas Department of Special Education】
【ネバダ大学ラスベガス校 特殊教育学部】
1957年創立、現在約27,000人の生徒と、約850人の教授陣、全48学部(Department) を有する総合大学。キャンパスの敷地面積約41万坪。単科学部(College) はビジネス、教育、エンジニアリング、美術、ホテル経営、人文科学、科学など幅広く、教育単科学部(College of Education)のなかに特殊教育学部(Department of Special Education)がある。
特殊教育学部では、異常、情緒不安定、一般的特別教育、LD、知的障害、学校心理学、特別教育に対する査定・評価の技法を提供する。生徒数はフルタイムが138名(うち女性109名)、パートタイム(夜間など)が155名(女性126名)で、アフリカ系、アジア系、ラテン系などのアメリカ人が67名、留学生が5名となっている。
同学部の使命は、QOLの向上に役立つような新しい理解とパラダイムを創造するべく計画された、倫理的実験、教育学的介入、総括的評価を通じ、大学生、子ども、家族、その他重要な人々に、知識と満足の行く遂行能力を広げることにある。
8月11日(金)
【Easter Seals/イースター・シールス】
イースター・シールスは肉体的あるいは精神的に障害のある、または、生まれつきや病気、怪我、加齢などにより特別支援を必要とする人々(子どもと大人)、その家族に対し、いろいろな支援サービスを提供しており、既に85年の歴史を持つ。全米550箇所のサービスセンターで、年間100万人を超える個人とその家族を支援している。各サービス・センターでは、上質且つ斬新な、各個人のニーズに合った、医療的リハビリ、職業訓練、就職、保育、成人のデイ・サービス、キャンプなどのリクリエーション等のサービスを提供している。シカゴの本部では、90以上の関係機関に対し、管理者訓練、最良の実践遂行、コンサルテーションなどを通じて、支援を提供している。
イースター・シールスは非営利組織で、資金を個人の保険、政府外郭団体、無償サービス供与などに求めているが、それに加え、一般からの寄付金に拠るところが大きい。