学校日記

みんなの励ましのメッセージが九州の新聞に載りました

公開日
2012/09/09
更新日
2012/09/09

3年生

3年学年通信より

 修学旅行でお世話になった阿蘇地方で豪雨災害があり、1学期に励ましのメッセージを送りました。
 8月12日、毎日新聞熊本地方版に記事が載っています。

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 ◇「笑いあふれる家庭に戻ってください」 九州北部豪雨から12日で1カ月。阿蘇市では21人が死亡、1200戸超が全半壊するなど大きな被害に見舞われた。山肌には崩れた爪痕がいまだ生々しく残り、一部の住民は避難生活が続く。そんな中、今春修学旅行で農家に「民泊」した関西や四国の中学生から激励の手紙が相次いで届き、被災者の心の支えになっている。 同市など阿蘇山周辺の3市町村では約10年前から修学旅行生の民泊を受け入れている。4〜8人ずつ農家に分宿し、牛の世話や田植えなどを体験したり、手作りの郷土料理を味わう。窓口の公益財団法人「阿蘇グリーンストック」(阿蘇市)によると、全国各地から毎年20校前後の修学旅行生が訪れる。 約140戸の農家が受け入れ先として登録しているが、今回の豪雨で家屋や田畑に被害を受けたり、避難生活を強いられるなどした農家も少なくない。 阿蘇市一の宮町の山部今朝範(けさのり)さん(68)もその一人。自宅近くで山が崩れ3人が犠牲になった。山部さんはその瞬間を目の当たりにした。ゴオーというものすごい音と水しぶき。「あっという間でした」と声を震わせる。約2週間、中学校の体育館で避難生活を強いられた。 山部さんは家屋の被害は免れたが、田んぼが厚さ30センチほどの泥で埋まり「今年はもうだめ」。気落ちしていたところ、春に民泊に来た兵庫県や香川県などの中学生たちから次々と手紙が届いた。 「あの自然豊かな所が大雨でめちゃくちゃになっていると思うととても心が痛みます」「おじゃました時のことを思い出すと涙が出ます」「民泊の時のように笑いがあふれる家庭に戻ってください」 山部さんの妻優子さん(64)は「1泊の短い時間だったのにこんなに心配してくれて。本当にうれしかった。頑張ろうち思いました」と目をうるませる。 手紙を書いた中学生が通う兵庫県明石市立魚住中の高木美和教諭は「生徒たちにとって民泊は貴重で濃密な体験だっただけにニュースを見てみんな心配していた」と言う。 民泊した学校側からは阿蘇グリーンストックに「どうしたら力になれるか」という相談も寄せられており、園山寛事業部長は「被害を受けた農家のみなさんの励みになっていると思う」と感謝している。