第70回 卒業式
- 公開日
- 2017/03/10
- 更新日
- 2017/03/10
生活
在校生 送辞
厳しい冬の寒さも少し和らぎ、ようやく春を感じるころとなってまいりました。
今日のこの良き日に巣立っていかれる三年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
在校生一同、心より、お祝い申し上げます。
これまで私たちはいつも先輩方の優しさに助けられ、その力強い背中を見てきました。今ふり返ってみると、たくさんの事が思い出されます。
特に印象に残っているのは、やはり二大行事です。最高学年として挑まれた体育大会では、「情勝輝隆」のスローガンのもと、私たちの先頭に立ち、誰をも魅了する素晴らしい演技を見せてくださいました。男子の組体操は、真剣に取り組む姿、力強さが圧巻でした。
また、女子のマスゲームは、工夫して考えられた一つ一つの動きに、とても見入ってしまいました。創立七十周年にふさわしい体育大会として、私たちの心に残るものとなるだけでなく、歴史にも刻まれる素晴らしい体育大会でした。
十月に行われた文化祭では、「虹」の歌声を聴いた時、鳥肌が立つほどの感動をおぼえたことが思い出されます。「すごい」、本当にその一言でした。連合音楽会の出場発表の時には、心から喜び、また肩を落とされている先輩方の姿を見て、文化祭にかけてきた熱い思いが伝わってきて、これぞスローガン「協奏心」の表れだと感じました。私たちも次の文化祭では、先輩方のように感動を与えられる合唱を創りたいと、心から思いました。
先輩方には、部活動でも大変お世話になりました。「あいさつ」や、「礼儀」の大切さを先輩の言葉や行動から感じとることができ、技術だけでなく、心も成長させてくださったように思います。
時には厳しく感じたこともありましたが、相談に乗ってくださったり、アドバイスをくださったりして、先輩方はとても頼りになる存在でした。先輩方が引退されてからは心細い思いもありましたが、これからは私たちが先輩として、総体に向けて日々の練習を大切にし、努力を重ねていきたいと思います。これからもぜひ、部活動に顔を出してくださると、うれしく思います。
生徒会活動では、「あいから広がる輪 挨拶 愛校 相縁 」を掲げ、誰もが楽しめる学校を目指してこられました。私たちも先輩方のチームワークを見習い、協力しながら魚住中学校がよりよくなるような取り組みを目指していきたいと思います。
明日から先輩方は、それぞれの夢に向かって、一人一人違った道を歩んでいかれます。新しい環境で、様々なことに直面されることと思います。
しかし、この魚住中学校で様々な困難を乗り越え、私たちを立派にまとめあげてくださった先輩方なら、きっと力強く前に進まれることと信じています。どうか、この魚住中学校で学ばれたことを誇りに、ご活躍ください。
そんな先輩方を、私たちはこれからも応援し続けます。
春になれば新入生を迎え、魚住中学校に新しい歴史が刻まれていきます。私たちには先輩方が築きあげてこられた伝統を守りながら、さらに良い学校へと導いていく責任があります。
先輩方のように輝かしい歴史の一ページを作り上げていけるよう、私たち全員で日々懸命に取り組んでいくことをここに誓いたいと思います。
まだまだ名残りはつきませんが、そろそろお別れをしなければなりません。
先輩方のこれからのご健康とご活躍を心からお祈りし、お別れの言葉とさせていただきます。
平成二十九年 三月十日
在校生代表