校長あいさつ

令和7(2025)年度 校長あいさつ

「自分も自分以外の人も大切にする行動力」でトライ&チャレンジができる学校に

平取町立平取小学校長 木田 理博

R7平取小グランドデザインNo1.jpg 本校は明治13年に創立し、開校144年の歴史と伝統ある平取町の中心校として、平取町南部の沙流川沿いに位置する古くからアイヌ民族が生活してきた温暖な地域にあります。

 本校区は隣接する本町・荷菜・小平地区と、スクールバス配置の川向地区で構成され、今年度の本校児童数は、7学級(特別支援1学級を含む)114名(4月1日現在)です。

 平取町は豊かな自然に恵まれた町で、町の基幹産業であるトマト栽培や稲作等の農業をはじめ、軽種馬産業や牧畜等が盛んです。このような環境で生まれ育つ本校児童は、とても明るく素直な子が多く、日常的に児童の元気な声が響き合う、活気のある学校生活を過ごしています。

 令和7年(2025年)度の平取小学校も、『トライ&チャレンジ ~自立(律)の力・自他を大切にする行動力を身に付けた児童の育成~』をスローガンとし、様々な教育活動を行っていくこととしています。グランドデザインにもある通り、「育成を目指す資質・能力」として、昨年度からの柱であるA主体性、B自立する力、C互いに尊重・協力する力の3つに加え、「学び続ける力」の4つを教育活動の柱を設定しました。

 また、この4つの力を身に付けた児童に見られる具体的姿(育てたい児童像)として、低中高学年ブロックごとの目標を設定し、子どもたちが日常的にこのような姿が見られること目指して日々の教育活動を行っています。

 平取小学校の教育活動の土台となるのが、たて割り班活動を中心とした「異学年同士の関わり合いの中で育成を目指す資質・能力を育んでいく」ということです。行事や児童会活動はもちろんですが、入学当初の1年生の朝のお世話を6年生が行ったり、学級課題を他学年との集会等を通して解決する場を設定したりなど、『子どもたち自身が考え、判断し、行動する』場面を積極的に作り、『経験の中から主体性や自立(律)の力、協働性』を身に付けていきます。

 また、PTA活動や学校運営委員会、地域の皆さんと連携しながらの教育活動も積極的に行い、学校だけでなく地域と共に子どもちを育んでいく活動も特色の一つです。読み聞かせサークルによる週1回の朝読み聞かせや交通安全街頭指導、水泳授業の見守り活動などは、多くの地域ボランティアの方々の協力を頂いています。

 また、総合的な学習の時間における地域学習では、トマト学習(3年生から5年生)、アイヌ文化学習(全学年)、養護学校との交流学習(3~5年生)なども積極的に行い、多様な考え方や人たちとの交流を行うことで、尊重や協働の力、広義での「社会形成能力」の土台を身に付けられる場を設定し、子どもたち一人一人が一歩ずつそれらの力を身に付けられる教育環境を整えています。

 このような特色のある教育活動を活かして、子どもたち一人一人の個性を伸ばし、将来自分自身の足でしっかりと歩み、将来をたくましく生きていく力を育てています。