校長室だより
- 公開日
- 2012/06/25
- 更新日
- 2012/06/25
校長室から
6月25日(月)はきものをそろえる
今日の全校朝会では、「はきものをそろえる」の話をしました。
朝、子供達を「おはようございます」と迎えた後、子供達がどうやってくつを脱いで下駄箱に入れるかをしばらくの間、黙って見ていました。ほとんどの子は、自分の場所に普通に入れています。しかし、3年生は、くつを入れた後、もう一度かかとを揃えてていねいに入れ直していました。それも毎日。ある時、3年生に「ていねいに、かかとをそろえて入れているけれど、誰かに教わったの?」と聞いてみると、「担任の山村先生から教わりました」と返ってきました。「そう、一度教わったことを毎日続けてできるのはえらいね」と褒めるとニコニコしていました。
そういったことに気が付ける子は、自分のことに気が付くだけではなく、周りのことにもよく気が付けるようになります。小さな心遣いができるようになるのです。例えば、ゴミが落ちていたら、きっとそのゴミを拾ってゴミ箱に捨てるでしょう。玄関に靴がばらばらに脱ぎ捨ててあったら、きっと丁寧に並べ直すでしょう。普段から、誰かがするからいいやと思わずに、自分がするという気持ちに変わるのです。
「くつをそろえる」とっても小さなことですが、実はとっても大きなことにつながると思います。最後に、子供達に道元の言葉を紹介しました。
はきものをそろえる
はきものをそろえると 心もそろう
心がそろうと はきものもそろう
ぬぐときにそろえておくと はくときに心がみだれない
だれかがみだしておいたら だまってそろえてあげよう
そうすればきっと 世界中の人の心もそろうでしょう