学校日記

校長室だよりNO162

公開日
2013/01/11
更新日
2013/01/11

校長室から

1月11日(金)食育推進委員会授業

 今日は、三宅村食育推進委員会で、三宅高校の家庭科の授業を見学させていただきました。家政科の3年生の授業でした。まず素直で純粋な高校3年生に驚き、嬉しくなりました。味噌作りの実習でしたが、準備から片付けまで、一人一人が何も言われなくても、てきぱき動き、まるでお母さんのようでした。真っ直ぐ育っているなあと感心しました。

 大豆を煮て、すり鉢で大豆をつぶし、塩切り麹と混ぜ、そこに大豆の煮汁を加えていきました。できたものは、10ヶ月ほど発酵させるそうです。3年生ですから、出来上がるのは卒業後です。卒業後、全員が内地に行くそうですが、その味噌は持っていきますと笑顔で話していました。

 材料は、全て国産で、自然栽培のものにこだわっています。5つの味噌の食べ比べもしました。添加物が入っている味噌2種類、添加物なしのこだわりの味噌3種類。子供達は、味の違いをしっかり理解できていました。値段は、10倍ほど違いますが、良いものは良いのです。

 授業が終わってから、子供達に、「一人暮らしをしたらどの味噌を買う?」と聞いてみると、「お金がない時は、添加物入りの味噌を買うけれど、お金がたまったら、大豆と麹と塩だけで作ってある本当の味噌を買います。」と答えました。知識を得て、考えて、それを行動に移すことができるのだなと、またまた嬉しくなりました。心がぽかぽかする授業でした。