島しょ地区訪問
令和7年度 島しょ地区訪問 ~八丈地区を訪ねて~
9月11日(木)〜12日(金)の日程で訪問させていただきました。ありがとうございました。
令和6年度 島しょ地区訪問 ~新島地区を訪ねて~

令和6年度 島しょ地区訪問 ~新島地区を訪ねて~
9月12日(木)、13日(金)に新島地区訪問を行った。
天候にも恵まれ、訪問を予定通りに行うことができた。
東京都公立小学校長会の荒川会長代理以下役員と事務局が12日午前に新島村立新島小学校を訪問し、
見学及び新島地区岡田知樹校長会長をはじめとする各校長との協議を行った。
午後には、新島村教育委員会を訪問し、新島村教育委員会教育長の前田裕二
様、同教育課長の小川 晋 様、新島地区の各校長と懇談を行った。
13日(2日目)は、新島村立式根島小学校を訪問し、授業・施設見学を行うとともに、新島、式根島の島内の自然や新島ガラスの博物館等を見学した。
地区の校長会、村教育委員会の皆様の訪問に対してのご配慮に感謝申し上げる。
〇 新島地区小学校の現状と課題
・ 児童数は、減少傾向である。
・ 平成19年に若郷小学校と統合した。島内で唯一の小学校である。
・ 地域の資源を生かした環境教育や遠泳大会、 トランペット鼓隊などの取組もしている。
・ 少人数なので指導を丁寧に行うことができる一方で、主体的に学ぶ姿勢を育てていく必要がある。
・ 人事的に島しょに配慮をしていただいているが、講師や会計年度任用職員の配置等、人材の確保は課題である。
・ 全校児童18名。児童数は減少傾向である。
・ 島内に小・中学校1校で「式根島学園」となっている。小中一貫教育として、音楽や図工等、中学校の教員が指導するなどの取組も行っている。
・ 島の方の理解を得ながら少人数の中での学校行事の進め方を考えている。
・ 副校長補佐やスクールサポートスタッフ等の人材確保は、課題である。
・ 現在は、児童数100名を超えているが、人口は減少傾向である。
・ 主体的、対話的な学びを目指し、神津島村授業基本モデルを基に問題解決的な学習に取り組んでいる。
・ 湧水があり、漁業、観光業が盛んで、環境のよさを子供が実感できるようにさせたい。
・ 学校行事の精選に取り組んでいるが、地域の方に理解をいただきながら進めている。
・ 継続的な指導による学力向上のためにも、人材の確保は、課題である。
〇 協議
・ 研修は、移動の問題がある。オンラインの研修に加え、旅費の補助があるとさらによい。
・ 公募での異動があるが、養護教諭の確保が難しくなっている。
令和5年度 島しょ地区訪問(大島町)
9月7日(木)〜8日(金)の日程で大島を訪問した。
しかし、台風13号の影響で8日の航空、船舶の欠航が決定したため、7日のうちに帰京することになった。
そのため、日程を変更し、7日は、さくら小学校、つつじ小学校、つばき小学校の学校訪問を実施し、8日に大島町教育委員会とのオンライン懇談会を実施することになった。
訪問にあたっては、大島町教育委員会、大島町公立小学校長会の皆様に大変お世話になった。また、急な予定変更についても柔軟に対応していただいた。
心より感謝申し上げたい。
1 大島町教育委員会とのオンライン懇談会及び大島町立小学校長会との教育懇談会
(1) 谷口 淨 教育長の話
・島の面積は91.76㎢、外周は約52?(都道一周道路約45?)であり、人口ピーク時の約16,000人に比べ、現在は約7,000人(約4,300世帯)に減少している。
大島公園、大島高校、椿花ガーデンが国際優秀つばき園に認定されたこともあり、現在、観光客数が年間25万人に増えるよう努力している。
・明治5年の学制制度が発布された年に小学校が開校されている。東京都の中でも数校しか開校されなかったうちの一つであり、大島としては、誇りに思うところである。
明治7年から9年にかけて各村に小学校が設置された。平成になり、児童数が減少し、複式学級もみられるようになり、教育効果の維持のため、7校あった小学校を3校にした。
・北部、中部、南部に「さくら小学校」「つばき小学校」「つつじ小学校」を配置し、児童数は303名である。素直に一生懸命に学ぶ。
保育園から高校まで共に生活するため、切磋琢磨が少ないことや自ら課題に取り組んだりすることに課題がある。
・全国及び都の学力調査の結果を受けて、平成27年度から「学力向上推進委員会」を設置し、学力向上を図っている。
子供たちが義務教育を終える「15の春」に、自分がなりたいものになれるように学力を付けていくことが大切である。
子供たちが自分の夢をあきらめず、自分の夢を実現できる力を付けていきたい。
・特別支援教育について、知的固定学級は、つばき小学校と第一中学校に設置している。
また、特別支援教室も、つばき小学校が拠点校という体制で、巡回指導が行われている。
・内地の特別支援学校に進学した児童・生徒は、2週間に1回島に帰省するか、保護者が訪問している。
保護者の精神的・経済的な負担となっており、大きな課題となっている。
・大島高校に島外高校生を受け入れるための学生寮の建設を進めている。
・介護や病気といった教員個々の事情により任期途中での異動に対応することがある。
令和3年度 島しょ地区訪問(八丈地区)
今年度は、9月9日(木)から10日(金)にかけて八丈島を訪問する予定であったが、緊急事態宣言下のため実地訪問は中止となった。そこで、昨年度に引き続き、9月10日(金)にオンラインにより八丈島、青ヶ島の各校の現状や課題、要望等について協議を行った。
今回の訪問の計画にあたり、八丈町教育委員会教育長の佐藤誠様を始めとする教育委員会の皆様、各校長先生方にお世話になった。また、教育長職務代理者の茂手木清先生、文化財専門委員長の林薫先生には、八丈町の文化財、歴史、方言等についての御指導の準備をしていただいていた。実現できず大変残念であったが、この場をお借りして皆様に御礼申し上げたい。
◇ オンライン会議概要
1 八丈町教育委員会 佐藤 誠 教育長様の話
この2年間、コロナ禍において異動されてきた先生方は、島外への移動の自粛や、教職員同士の懇親の場をもてないようなことが続き、ストレスを抱え大きなダメージを受けている。そんな先生方を抱える校長先生方は、本当によく頑張って献身的に尽くしてくださっている。コロナ禍の影響からか、学校生活が楽しくないという子供がいるとの報道もある。子供たちをよく見ていきたい。(公務で御欠席のため事前に伺った話を掲載)
2 八丈町3校概要について
○八丈町立三根小学校 大場一輝校長
【概要及び特色】
・三根地区は、島内で最も大きな地区であり、7月1日現在の人口3466名、島全体(7151名)の48%を占める。
・本校は、1875年6月1日、浅沼氏の養蚕室を教室にしたことに端を発し、あと4年で創立150周年を迎える。
・平成30・31年度東京都プログラミング教育推進校、島しょ地区の先駆けとなる「島しょデジタルプロジェクト」を先行実施。現在、島しょ地区唯一の東京都人権尊重教育推進校として取り組んでいる。
○八丈町立大賀郷小学校 川畑伊豆海校長
【概要及び特色】
・明治10年開校(開校145年目)東京都心から南へ287km、大賀郷地区は2309人(島内で2番目)。
・主要産業は農業(花き観葉植物栽培)、漁業、商工(焼酎造り、くさや加工、伝統工芸品の本場黄八丈織、各種観光関連サービス業)大賀郷地区は、公務員・建設業・商業の家庭が多い。
○八丈町立三原小学校 記野邦彦校長
【概要及び特色】
・八丈島の南に位置し、海抜137mにある。気象条件が合うと本校の2階から青ヶ島を眺めることができる。
・本校は、平成19年度、25年度の統合により、樫立、中之郷、末吉の3地区が学区域となる。末吉地区はスクールバスを利用。
○青ヶ島村立青ヶ島小中学校長 木下和紀校長
【概要及び特色】
・東京から南に約360?(八丈島から約70?)、周囲9?、世界でも珍しい二重式カルデラ火山。
・明治7年(1874年)開校、創立147年。
・島に高等学校がなく中学校卒業後に必ず島を出る。卒業時までに、生活面や精神面での自立を目指す。
・中学校教員が、小学校音楽、図工、体育、家庭科、英語、技術科(高学年のプログラミング教育)を担当。
令和2年度 島しょ地区訪問
コロナ感染症予防対応のため開催なし